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2005/02/06

トゥームレイダー2

監督:ヤン・デ・ボン
出演:アンジェリーナ・ジョリー/ジェラード・バトラー/シアラン・ハインズ/ノア・テイラー/クリス・バリー/ジャイモン・フンスー
30点満点中14点=監3/話2/出3/芸3/技3

【世界を救うため、ふたたびララが冒険の旅に出る】
 富豪とトゥームレイダー=トレジャーハンター、2つの顔を持つララ・クロフト。彼女はギリシアで月の神殿を発見するが、何者かに財宝オーブ(珠)を奪われる。裏で糸を引くのはノーベル賞化学者にして死の商人でもあるライス博士。博士の狙いはオーブをもとにパンドラの箱を蘇らせ、世界に災厄を撒き散らすことだった。ララはオーブ奪還と博士の野望を阻止するため、かつての恋人テリーとともに中国へと旅立つ。
(2003年/アメリカ)

【展開にもキャラクターにも華がない】
 一応きっちりとは作られている。特に序盤から中盤にかけては、崩れる神殿、サメが登場する海中シーン、それらを切り抜けるララのアクションなどスピーディな展開で目をひきつける。屋敷でおこなう戦闘トレーニングが実戦でも生かされるという真っ当な構成も取られているし、ジェット機は落ちるわ銃撃戦はあるわ高いビルから飛ぶわラブシーンはあるわで、派手な要素はふんだんに盛り込まれている。

 が、後半にかけて面白みがなくなるというか、華がない内容になっていく。
 アクションは総じて、原作であるテレビゲームを意識したもの。それなりに迫力はあるが、真新しさがなく「おおっ」と思わせてくれない。ストーリーも、ロケーションはバラエティに富んでいるし見せ場は次々にやってくるのだが、ララは何度も捕まり悪党は簡単に出し抜かれ、都合よくモノゴトが起こり、展開に説得力を持たせるための工夫がない。ただ物語のスピードを上げるためだけのドタバタに終止し、「ゴチャゴチャしているなぁ」といった印象しか残らないのだ。

 ララ=アンジェリーナ・ジョリー以外の役者・登場人物に華がないというのも大きな欠点だ。元カレのテリーは人物として浅いし、ライス博士ら適役もアクション映画の悪党には不可欠な“笑っちゃうくらいの憎らしさ”を出せていない。またララ自身に関しても、微妙にカメラアングルやサイズが悪いせいか、アンジェリーナの魅力であるカラダのライン・動き・立ち姿やチャーミングな顔を捉え切れていないように思える。

 決定的に「ダメだこりゃ」というところはないのだが、展開の妥当性とスリル、主役・悪役のキャラクターの魅力、セリフに込められたユーモアなど、同監督の『スピード』などアクション映画の秀作と見比べてみれば、あらゆる点でワンランク落ちる内容であることがよくわかるはずだ。

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