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2006/01/31

クリミナル

監督:グレゴリー・ジェイコブズ
出演:ジョン・C・ライリー/ディエゴ・ルナ/マギー・ギレンホール/ピーター・ミュラン

30点満点中15点=監3/話3/出3/芸3/技3

【偽造紙幣を巡るコン・ゲーム。最後に笑うのは誰だ?】
 釣銭詐欺に失敗したロドリゴを助けたベテラン詐欺師のリチャード。簡単確実な詐欺のテクニックをロドリゴに伝授するリチャードのもとに、妹ヴァレリーから電話が入る。彼女が勤めるホテルを詐欺師オチョアがうろついているらしい。オチョアが「歴史上最高額」の紙幣を偽造し、コレクターのハニガンを騙そうとしていると知ったリチャードは、遺産を巡って係争中のヴァレリーが静止するのも聞かず、この話に乗ろうとするのだが……。
(2004年 アメリカ)

【悪くはないが、華やかさとワクワクに欠ける地味な映画】
 ひとことでいえば、地味。あるいは「悪くはないんだけれど良くもない」「○○だが、△△」というモヤモヤを拭い切れない映画だ。

 まず、画面が地味。オープニングの鮮やかな青は期待させたのだが、その後は喋っている人物のアップがかなり多め。弾けない。
 リチャード+ロドリゴのツーショットも多いが、オープンカフェやホテルのロビーなど人が多い場所であるにもかかわらず、彼らの“周囲”というものが感じにくい窮屈な絵柄になっている。
 表情・心情などはわかりやすいのだが、テレビサイズだ。

 ストーリーも地味。予想外の出来事によってハニガンを騙す計画が少しずつ破綻していく過程は飽きずに観られるが、枝葉がほとんどなく、印象的なセリフ・場面にも欠ける。物語は追いやすいのだが、華がない。
 ふたりが披露する詐欺のテクニックも地味。まぁチマチマと100ドル単位で稼ぐ小物詐欺師の仕事ぶりはよく伝わるが、本題に入るまでがややノタノタとしている。

 そして主役のジョン・C・ライリー。硬めのセリフ回しとちょっと虚勢を張ったような立ち姿で「二度捕まったことのある詐欺師」にピッタリだとは思うが、普通はキャスト・リストの4番目くらいに来るタイプ。悪くはないが、やっぱり地味。
 相棒ロドリゴのディエゴ・ルナはまずまず美形かつ汲々としているヒスパニックはこれ以上ない役柄だし、ヴァレリー役のマギー・ギレンホールにもキュートさがあるが、ふたりともどちらかといえば「主役を生かす」タイプだろう。

 で、この手の映画には当然のように「実は……」があるのだけれど、登場人物が少ない+お話にふくらみがない+淡々と地味に進む展開のおかげで、オチに強力な意外性が感じられず、ふ~んレベルにとどまるのが痛い。「いや、そいつを騙すためにそこまでやるってことはないだろう」という印象だ。もちろん、オチが明かされるラストシーンにも華やかさがなくて、地味。

 全体として、つまらなくはないが、ワクワクしない、という作品。いちばんの衝撃は「げっ。ジョン・C・ライリーって、オレと2つしか年が違わんのか」ということだったりする。

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