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2006/01/16

インファナル・アンフェア 無間笑

監督:バリー・ウォン
出演:チャップマン・トウ/ショーン・ユー/ラム・ジーチョン/エリック・ツァン/ナット・チャン/レイモンド・ウォン

30点満点中15点=監3/話3/出3/芸3/技3

【あの傑作映画の正統派パロディ!?】
 香港警察学校で学ぶヤン、キョン、デブ公の3人は、リック警部からマフィア組織への潜入捜査を命じられる。だがオンナ好きで頭も悪いこの3人には難しい役どころで、失敗ばかり。なんとかサムの手下になることはできたものの、事情を知らない警察側から協力するようもちかけられたり、警察に潜入しているマフィアの存在、リック警部とサムの確執、婦警たちとの恋のドタバタなど波乱続きで、事態は大混乱の様相を示していく……。
(2004年 香港)

【正編をすべて観た人なら、間違いなく大爆笑】
 大ヒットとなった『インファナル・アフェア』および『インファナル・アフェアII』(アンドリュー・ラウ&アラン・マック監督)のパロディ作品。
 監督・脚本のバリー・ウォンはアンドリュー・ラウとコンビを組んで何本かの映画を製作しているし、正編ではバカのキョンを演じていたチャップマン・トウが今回は主役のヤン、正編では若き日のヤン役だったショーン・ユーがここではキョン役(二枚目なのに一所懸命に笑わせる演技をしているのが健気で可愛い)、マフィアのサムは正編と同じエリック・ツァンと、まさに「正当派パロディ」にふさわしい顔ぶれ。

 いや、正当派と呼ぶには抵抗がある。ひたすらバカ。そしてエッチ。さらにいえばグダグダ。一応はストーリー映画の体裁を取っているものの、「グダグダでもいいからとにかく笑わせよーぜ」というノリで作られた、TVコント的な作品である。『インファナル・アフェア』だけでなくジョン・ウーあたりもパロディのネタにされていたりするし。

 ただし、正編へのリスペクトにはあふれている。青みがかった映像が急にスローモーションになるし、スケールがデカくて湿度感もある音楽までも正編の雰囲気を踏襲している。見覚えのあるシーンもワンサカ、しかも意外なカタチで再現される。
 いっぽうで、正編にあったいくつかの泣けるシーンや重要な展開・セリフなど、ファンに愛されている部分のパロディをあえて避ける配慮も。なかなか良心的なパロディといえるだろう。

 正編を観ていない人にはかなりキツイけれど、正編を観た人なら大爆笑は必至。そして「あの名作を、ここまでバカに徹して再構成するんだからたいしたもんだ」と感心もさせられる仕上がりだ。
 偉大なるバカ映画である。

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