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2006/02/09

恋する40days

監督:マイケル・レーマン
出演:ジョシュ・ハートネット/シャニン・ソサモン/パウロ・コスタンゾ/ヴィネッサ・ショウ

30点満点中15点=監2/話3/出3/芸4/技3

【40日間の禁欲生活で彼が学んだことは】
 恋人ニコールと別れて以来、自棄になって行きずりの女性とのSEXに明け暮れるマット。ところが天井に穴が開く幻覚に悩まされるようになり、ニコールの婚約を知ってさらに錯乱。「このままではダメだ」と思い立ったマットは、生まれ変わるため、キリスト教の四旬節に倣って40日間の禁欲生活を決意する。SEXはもちろん、ひとりエッチもダメ。ところがコインランドリーでステキな女性エリカと知りあって恋に落ちたマットは……。
(2002年 アメリカ)

【遠慮がちな展開に終始してハジケない】
 アメリカには、こんなにスケベでこんなに可愛いコばかり揃っているんだろうか? だとしたらムリっす。40日間もの禁欲なんて。
 ましてやマット=ジョシュくらい可愛くて、ガタイも良くって、ちょっとミステリアスなところもある男ならモテモテのはず。女性を遠ざけておくことなんか、まぁ出来ないっすよ。

 そういうムリムリ状況をさらにムリムリなものにすべく、アクシデントや周囲の思惑が盛り込まれる。ルームメイトのライアンは女好きでエロビデオを所持。頼みの綱である聖職者の兄貴も無責任。会社の同僚は「いつギブアップするか」と賭けをはじめ、その賭けに勝ちたいばかりにマットを誘惑して罠に嵌めようとする。
 もちろん最大の障害はエリカの存在。エキセントリックで突っ張っているところもあるけれど、図々しさの裏に可愛さがのぞいていて、マットを理解しようという姿勢も見せてくれて、そんな彼女が最強の誘惑になる。禁欲を通じてマットは、はじめて愛を知る、といったところか。

 が、どうもこうした状況を生かし切れていない。ライアンや兄貴の行為はもっとダイレクトにマットの悶々に関わってきたほうが面白さは増しただろうし、賭けをはじめる同僚たちもあからさまに「そこまでやるか」的な妨害工作を次々と仕掛けたほうがコメディらしくなったはず。
 マットの周囲をドタバタで彩って、それでもマットはガマンして、でもエリカが魅力的すぎて、ああ愛とはこういうことなのかと思い至る……といった雰囲気が出ていればよかったのだけれど、誰もが遠慮がち。マット自身の悶々もラスト1日まで遠慮がち。強硬手段に打って出るのは元カノのニコールくらいのものだ。
 なにより遠慮がちなのがテンポ。この手の設定・ストーリって、派手なくらいのBGMに乗せて、シーンもポンポンと移行させて、出来事を一気にたたみかけるべきなんじゃないか。ノロノロ&パっとしないまま進んでしまって、ちょっと冗漫だ。

 見どころは画面か。とにかくカラフル。マットのアパートや職場などに原色をこれでもかと配置して、同僚たちの服も赤・青・黄色。その華やかさが場面を彩っている。だから余計に、テンポの遅さが気にかかるのかも。

 笑えるバカ・エロ・ラブ・コメではあるけれど、その配分はバカ1:エロ3:ラブ4:コメ2くらい。エロとラブを抑え目にしてバカとコメに回し、展開をスピードアップさせれば良作になったんだけれど。

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