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2006/08/02

ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼ

監督:ジョン・ポルソン
出演:ロバート・デ・ニーロ/ダコタ・ファニング/ファムケ・ヤンセン/エリザベス・シュー/エイミー・アーヴィング/ディラン・ベイカー/メリッサ・レオ/ロバート・ジョン・バーク

30点満点中16点=監3/話2/出5/芸3/技3

【誰にも見えない“友だち”の恐怖】
 心理学者のデビッド・キャラウェイ、妻アリソン、娘のエイミー、幸せに暮らす3人家族。だがある日、アリソンがバスルームで手首を切って自殺、血まみれの遺体を見たショックからエイミーは心を閉ざしてしまう。デビッドは環境を変えるためエイミーを連れて郊外へと引っ越すが、そこで起こる不思議な事件の数々。殺される猫、血の文字、そして殺人……。エイミーは新しい友だちチャーリーの仕業だと言うが、その姿は誰にも見えなかった。
(2005年 アメリカ)

【陳腐なプロットの中で演技が光る】
 サスペンスである。スリラーである。
 で、何が恐いって、ダコちゃんだ。立ち姿だけで、あるいは無表情な顔のアップだけで絵になってしまうこの天才少女には戦慄すら覚える。デ・ニーロがいい意味でフツーの演技(母親の死後にパパが娘に作ってやる料理がスパゲティであることには「いかにもデ・ニーロっぽいなぁ」なんて思ったりして)をしているので、なおさらダコタ・ファニングの持つ天性が浮かび上がる。
 親子の周囲に配されるのは、強烈な個性はないもののしっかりと役柄をこなせる女優たち。しかも、極端に色っぽくはなく、仕事もある程度以上にはできて、どこかに哀しみを抱えているようなタイプで統一。それがまた、映画の冷たい雰囲気とダコちゃんの特殊性とを際立たせる。

 演出的には、極端にショッカーへと走ることなく、丁寧にシーンやカットを積み上げてじわりとサスペンスを盛り上げていく感じ。エイミーをあやすための変な顔、開けておく寝室のドア、飼い猫など、詰め込まれた要素に無駄のないストーリー構成でもある。
 もうひとつ印象的なのが、音の強弱だ。静けさの中に「ドン」「ガシャ」といった音がクッキリとした輪郭をなし、本作が、他のナニモノでもない、サスペンス映画であることを印象づける。突然の音、というのは恐怖映画としてはベタな技法なんだけれど、余計な音が混じらないよう録音や整音に気をつかったのだろうな、と感じさせるクリアな空気感がある。

 と、「無駄のなさ」が特徴の映画なのだが、必要なはずのものもない。
 観はじめて30分で誰でも「こういうことかな」とネタに気づく。で、その通りの結末。ところが、伏線らしい伏線はまったくといっていいほどない。だから、サスペンスでありスリラーではあるが、ミステリーではない、という作り。
 いってしまえば、陳腐なプロット。それでも最後まで観られるのは、主演ふたりの力が大きい。

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受信: 2006/08/05 00:27

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