ブレイキング・ニュース
監督:ジョニー・トー
出演:ケリー・チャン/リッチー・レン/ニック・チョン/ユウ・ヨン/ラム・シュー
30点満点中17点=監4/話4/出3/芸3/技3
【威信回復を図る警察と知能犯の“ショー”が始まる】
チョン警部補と強盗団との銃撃戦が街中で発生、警官が殉職する。命乞いする巡査の姿がテレビで流されたうえに犯人を取り逃がし、香港警察への信頼は地に堕ちた。「威信回復にはマスコミを利用すべし」。レベッカ・フォン警視は、強盗団追跡の様子を“ショー”として生中継を敢行、チョンは遂に犯人たちを追い詰めることに成功するが、強盗団の首領ユアンは人質を取って立て篭もる。レベッカとユアンの知恵比べに、チョンの意地が絡む。
(2004年 香港/中国)
【テンポのよさが魅力、刑事アクションの佳作】
やや強引で無理目な展開・設定だと思うし、ホイのオナラ、レベッカと警視長の関係、広報官、強盗と殺し屋の信頼関係と料理……など、あれやこれやと詰め込みすぎた感もある。「やりたいことはわかるんだけれどなぁ」というのが素直な感想だ。
が、スピーディで楽しい1時間半。いろいろ詰め込んでいるのに躊躇がなくって、1カット長回しの銃撃戦から「ああ、やっぱりそうなるのね」というラストカットまで、一気に突っ走る。詰め込まれた“あれやこれや”の中にストーリーの足を変に引っ張る要素がないため、疾走感は上々だ。
クライマックスへ至るまでにもう2ステップくらいあってもよかったかなとか、印象的なシーン/カットがもう1つ2つあってもよかったかな、とも思うが、たとえばもし現場捜査課と組織犯罪課の衝突なんかが加えられていたとしたら、それだけで「モタっ」としてしまったかも知れない。
深みには欠けるが、そのぶん速さを大切にしつつ、ちょっとしたスパイスは効かせておいた、といったイメージのシナリオ。不要なファクターの削ぎ落としかた、いらないように思えて箸休めになる部分の残しかたが上手いといえるだろう。
もう1つ、キャラクター設定も魅力的だ。
レベッカは自分の能力に絶対の自信を持つが、得てしてこういうタイプは犯人に裏をかかれるとジタバタしてしまう(という、わかりやすい演技を要求される)ものだが、それがない。詰めの甘いところも含めて絵に描いた知能犯のユアンは、仲間とは距離を置くといいつつ不思議と人間臭い。とりあえず渋太いだけがウリのチョンは、カッコつけていないところが日米の刑事モノと一線を画す。
一見するとステロタイプなのだが、少しズレている感じ。そこが面白い。かといってキャラクターに頼った映画ではなく、ストーリーの中にキャラクターがピタリと収まっているのがいい。
音楽の使いかたなんか丸っきり『踊る大捜査線』で、カメラワークにも似ているところがある。たぶん『踊る』の影響を受けているのだろう。
が、『踊る』に比べてスマート(もちろん『踊る』には『踊る』の、ゴチャゴチャとした魅力はあるのだが)で、そう考えると「お話の詰め込みかたと削ぎ落としかた、キャラクターの造形は、こうするんですよ」と、子どもに教えられているってことだ。
本家が『真下』や『室井』というスピンアウトで果たせなかった正統かつ正当な刑事アクションとしての進化を、香港映画に見せられたわけである。
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投稿: その他の世界一流スーパーコピー | 2020/05/24 06:25