トゥー・ウィークス・ノーティス
監督:マーク・ローレンス
出演:サンドラ・ブロック/ヒュー・グラント/アリシア・ウィット/デヴィッド・ヘイグ/ダナ・アイヴィ/ロバート・クライン
30点満点中14点=監3/話2/出4/芸3/技2
【堅物の女性弁護士が、最大の敵と恋に落ちる!?】
無料弁護も引き受ける“闘士”の弁護士ルーシー。地域活動に熱心で、歴史的建造物の保護にも取り組む彼女にとって最大の敵は、町の開発を進める建設会社だ。ところが、そのウェイド社の社長ジョージは優秀な弁護士を探しており、「市民会館を取り壊さないこと」を条件にルーシーを雇うことになる。仕事でもプライベートでもジョージから頼りにされるようになったルーシーだったが、ジョージの要求に疲れ果てて辞職を決意するのだった。
(2002年 アメリカ)
【面白くもなく、ロマンチックでもないラブコメ】
「ダメなラブコメの見本だと思う、これ」
「なんかフツーですよね。面白みがありません」
「そして、切なさもない」
「ラブも足りないし、コメも足りないんですよね」
「まず、お話が性急。TVシリーズのダイジェスト版を見せられているような感じだった」
「序盤、テンポはいいんですけれど」
「テンポがいいだけ。ルーシーがどれくらい優秀なのか、ジョージがどれくらいダメ人間なのか、そのふたりがどんな風に結びついていくのか、肝心なところがまるで描かれていない」
「彼女が弁護士である意味とか、ジョージが具体的にどんな仕事をしているのかも曖昧でしたね」
「この場合、ジョージは『金持ちで色男で、いけすかないヤツだけれど、いいところもある』ってキャラクターでなきゃいけないのに」
「ただのダメ男ですもんね」
「ルーシーが注文した料理の皿から、彼女の苦手なものをジョージが取ってあげるシーンがあったでしょ」
「あそこは印象的でした」
「そういうね、『あ、このふたり、イガミあってても互いに頼りにしているんだな』ってわからせる場面が足りないと思う」
「あと『何かしながら喋ってる』というシーンが大半を占めていました」
「食事、酒、ドライブ……。そういう“場面”における会話ね。その会話に頼った展開で、動きがない」
「ふたり芝居の舞台劇みたいです」
「つまり、映画として成り立っていないんだな」
「なんとなく不自然な映像も気に障りました」
「カットが切り替わったときに、持っているものとか身体の角度とかが前のカットと連続していないところが、やたらと多い。細かいことかも知れないけれど、興醒めだよね」
「見るべき点は、ありませんか」
「サンドラ・ブロックが、そこそこ可愛いってことくらいかな」
「サンドラもヒュー・グラントも、顔が大きいから、画面の中にいいバランスで収まりますよね」
「あとはドナルド・トランプ、ノラ・ジョーンズ、それに新庄。カメオ出演の顔ぶれが楽しいくらいじゃないの」
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント