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2007/08/12

ステルス

監督:ロブ・コーエン
出演:ジョシュ・ルーカス/ジェシカ・ビール/ジェイミー・フォックス/サム・シェパード/ジョー・モートン/リチャード・ロクスバーグ/イボン・モス=バカラック/イアン・ブリス

30点満点中18点=監4/話3/出3/芸3/技5

【進化する無人戦闘機、その暴走の行く果ては?】
 厳しい選考を経た3人の海軍兵、ベン、カーラ、ヘンリーは、新鋭ステルス機タロンのパイロットとしてカミングス大佐のもとで訓練を積む。空母エイブラハム・リンカーンに配属された彼らに合流したのは、進化するコンピュータがコントロールする無人戦闘機EDI(エディ)。早速困難な任務を遂行する4機だったが、その帰路、落雷によってEDIの頭脳は異常をきたしてしまう。暴走を始めたEDIを止めることはできるのか?
(2005年 アメリカ)

【意外な拾い物、疾走感にあふれる娯楽作】
 うほっ。意外と面白い。
 まずはオープニングが圧巻。凄まじいまでのスピードと迫力で、一気に物語世界へと引き込んでいく。その後も全編に渡って、この“重さをともなった疾走感”が持続、一瞬たりとも飽きさせることがない。

 CGとブルーバック撮影がふんだんに使われており、ここにズームアップとかブレとかクレーンとか多彩なカメラワークが加わり、さらにハンパじゃない量の爆薬がドカンズドン。それらを融合して1つのカット、1つのシーンを作り上げる手際は実に見事で、どっからどこまでがコンピュータの中で作られ、どこからが生身とリアルなのか、判断はつきにくいほど。
 つまり「最新のデジタル技術を駆使しつつもそれだけに頼らず、監督や撮影監督や編集のセンスも十分に生かして構築した、圧倒的な世界と画面」という作りになっていて、そういう意味では、『スター・ウォーズ』シリーズに通じる出来栄えなんじゃないだろうか。

 ストーリー的にも、なかなか見ごたえアリ。
 単に「暴走した電子頭脳を人間が止める」というだけでは前時代的だが、そこからヒトヒネリ、予想もつかない方向へと物語を転がし、でも「あ、なるほどね」「ほぅら、やっぱりね」という安心感を呼ぶ部分も残してあってかなりのボリューム感。
 設定・状況ゆえに、どうしても説明セリフは多くなってしまい、展開や描写には強引なところが残るしアニメっぽさもプンプンと漂うのだが、アクションの合間には“生きた人間による生きた会話”を挟み、空母からの発着や艦内の様子といったディティールにこだわり、多様なロケーションを活用して、B級の枠に収まらないリアリティを生み出している。
 また『2001年宇宙の旅』や『ターミネーター』へのオマージュを感じさせるシーンがあるのもうれしい。
 あと、ジェシカ・ビールがかなり可愛い。

 出来事のスケールの割には動いている人間が少ない(このへん、いかにもB級アニメっぽい)とか、どれだけ航空機が進化したってあんな挙動は力学的に不可能だろうとか、ケチをつけようと思えばいくつもあげられるが、そうしたマズさを補って余りある面白さがギッシリ詰まった娯楽作だ。

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