春の日のクマは好きですか?
監督:ヨン・イ
出演:ペ・ドゥナ/キム・ナムジン/オ・グァンノク/ユン・ジヘ/イ・ジウォン/ユン・ジョンシン/リム・ヒョンキョン
30点満点中16点=監3/話3/出4/芸3/技3
【美術書に書き込まれたメッセージ、あなたは誰?】
スーパーのレジ係ヒョンチェ。妄想癖があり、ちょっとデリカシーにも欠けるせいで上手に恋ができないでいる。ある日、売れない小説家のパパに頼まれて図書館で美術書を借りたところ、そこには「春の日のクマのように君が愛しい」という手書きのメッセージと、次に借りるべき本のナンバーが。自分宛の恋文だと感じたヒョンチェは、同僚のミランや幼なじみドンハの心配をよそに、その相手=ヴィンセントを捜し求めるのだが……。
(2003年 韓国)
【満開キュート】
ドゥナちゃんの魅力満開。あの、クルっと振り返ったときの笑顔とかね、口紅を直すときの大きな目とかね、ラーメンをすすっているときの団子っぱなとかね、いやもう、たまらんですよ。
映画としては、ポイントとなるカットでふわっと盛り上げるような工夫もあるし、ポンと時間を跳ぶところの鮮やかさもあるんだけれど、全体として小ぢんまりとしすぎ、テレビサイズ。ただのラブコメを「いい恋愛映画」へと昇華させるためのサムシングや“切なさ”がちょっと不足気味。
ドンハがどれくらいヒョンチェを大切に想っているか、ヒョンチェがどれくらい恋に憧れているか、パパがどんな人生を送ってきたか、そうしたことを示すような細かな描写がもっとあれば深みも増したんだけれど。
でもまぁ、ラストも含めて上手にまとめてはある。ただしひとつ気になったのは冒頭、電車の中でゆでタマゴを食べるヒョンチェ、缶コーヒーを飲んでなかったっけ?(窓際に缶が置いてあったような気が) だから「あの缶コーヒーを開けてくれた人」がヴィンセントかも、と予想しながら観ていたんだけれど。そのあたりを掘り下げながらもういちど観てみるのもいいかも。
なにはともあれ、ドゥナちゃんを俺にくれ的な1本。
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