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2007/10/17

マイ・シスターズ・キッズ

監督:トマス・ビルム・ヤンセン
出演:ピーター・ガンツェラー/ロッテ・アンデルセン/ウェンケ・バルフォード/ニルス・オルセン/ニール・ランホルト/ステファン・パジェルス・アンデルセン/ミケル・スンダー/ベネディクト・マリア・モーリツセン/フリッツ・ブジェレ・ドナツキー=ハンセン/ラッセ・バーンキルデ/ハル・ビョルゲセン/ビルテ・ニューマン

30点満点中18点=監4/話4/出4/芸3/技3

【イタズラっ子たちの大作戦に、伯父さんはてんやわんや】
 エリック・ルンドは有名な児童心理学者だが、独身で子育ての経験なし。そんな彼が旅行中の妹夫婦に代わって、夏休みの間、5人の姪っ子・甥っ子たちの面倒を見ることになる。隣家の同級生に恋するアマリエ、イタズラ好きのジャン、本が大好きなミケル、おしゃまなパスル、小っちゃなプロップに振り回される可哀想な伯父さん。しかもこの5人、両親が売りに出している家を「誰にも買わせまい」として、さまざまな策を練るのだった。
(2001年 デンマーク)

【最初から最後まで笑顔で観られる作品】
 この映画の楽しさは、とにかく子どもたちの可愛らしさに尽きる。
 長女役のニール・ランホルトはかなりの別嬪さんだし、長男ジャンと次男ミケルの行動力には脱帽。次女パスルの“お着替え”には涙が出るほど笑ったし、末っ子プロップのアレなんかもう腹がよじれるよ。

 お話の進めかた・見せかたも軽快。家族の周囲には上手にサブ・キャラクターが配されていて、テンポよく物語が流れる。隣人フレッドの庭で動く自動芝刈り機が“リッチ”を表現したり、釣竿や小荷物用エレベーターなど小道具の活用、ポール上部から見下ろしたアングル……と、理にかなった展開や描写が用意され、それをあたたかなソフト・フォーカスで捉えていて、観ていて実に愉快だ。

 ちょっとふくらましが不足(81分と短い作品。あと1~2エピソード盛り込んでもよかった)気味で、子どもたちや伯父さんのキャラクターももっとストーリーに反映できたはず(たとえば冒頭、ジャンがレーシング・ゲームで遊んでいたならシナリオの評価はグンと高くなった)だし、「子育ての経験なし」という伯父さんの設定を生かしたドタバタハチャメチャな部分が少ないなど、不満が残る面もある。物語世界を俯瞰するような場面もなかったから、必要以上に小さな作品になってしまい、映画的なスケールには欠けるともいえる。

 でも、とにかく可愛い。各国で『最優秀子供審査員賞』を受賞しているそうだが、なるほど、納得できる「わかりやすい面白さ」。とはいえ純粋なお子様向けではなく、大人が観て「ワハハハ、なんでやねんっ」とツッコミを入れたくなるところもいっぱいだ。
 ほんとに小っちゃいんだけれど、最初から最後まで笑顔で観ていられる映画である。

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