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2008/05/07

アガサ・クリスティーの奥さまは名探偵

監督:パスカル・トマ
出演:カトリーヌ・フロ/アンドレ・デュソリエ/ローラン・テルジェフ/ヴァレリー・カプリスキー/ベルナール・バレリー/アレクサンドラ・スチュワルト/サラ・ビアシーニ/フランソワ・ベテン/ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド

30点満点中15点=監3/話2/出3/芸4/技3

【消えた老婦人の行方を追って、奥様は往く】
 叔母を見舞いに老人ホームへと赴いた、海軍大佐のベリゼールと、その妻で活動的なプリュダンス。そこで聞かされたのは「このホームでは老人が殺されている」という話。やがて叔母は死に、プリュダンスに奇妙な振る舞いを見せた老婦人ローズも姿を消して音信不通となる。ふたりが残した1枚の絵画、そこに描かれた1件の邸宅が事件を解くカギになると考えたプリュダンスは、ベリゼールの心配をよそに手がかりを追っていくのだった。
(2005年 フランス)

【雰囲気を楽しむ非ミステリー】
 70年代~80年代にかけては、クリスティ原作のミステリーがよく映画化されてたっけ。何本もビデオや映画館で観たなぁ。
 本作も、当時の「おしゃれミステリー」の感覚を踏襲しつつ、軽快なテンポで観やすいものに仕上がっている。

 が、実のところミステリーとは呼びにくい。スラスラっと出来事を続け、いきなりキッカケが訪れ、ドドドっと畳み掛けて解決へと至る。謎解きや推理を楽しむヒマも機会も与えてはくれない。“ちょっと気合いの入った2時間サスペンス”という感じ。
 撮りかたも、ひたすらプリュダンスとベリゼールの動きを、ちょっと離れたところから追っかけるだけという平凡な作りだ。

 ただ、雰囲気は楽しい。いかにも素朴な田舎町の祭りがあり、いかにも悪そうな人や律儀そうな人が現れ、トランペットに驚くロバのようなディテールにも凝って、それらが、風、木陰、うっすら射す光といったナチュラルな空気の中に踊る。
 皮肉とブラック・ユーモアとナンセンスをたっぷり含んだセリフはクスリとさせてくれるし、可愛らしいカトリーヌ・フロ(ホントに可愛い50歳だなぁ)のプリュダンス&とぼけた味わいを持つベリゼールのアンドレ・デュソリエというコンビも、なかなかにユーモラス。

 そうした“雰囲気”を楽しむ作品だろう。

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