X-メン
監督:ブライアン・シンガー
出演:ヒュー・ジャックマン/アンナ・パキン/ファムケ・ヤンセン/ジェームズ・マースデン/ハル・ベリー/ブルース・デイヴィソン/レベッカ・ローミン=ステイモス/タイラー・メイン/レイ・パーク/ショーン・アシュモア/パトリック・スチュワート/イアン・マッケラン
30点満点中16点=監3/話4/出3/芸3/技3
【ミュータントたち、その戦いの行方】
さまざまな超能力を持つミュータントたちの存在が社会問題となっている近未来。磁力を自在に操れるマグニートーは、何者にでも変身できるミスティークや怪力セイバートゥースらを配下に、ミュータント登録法案の可決を目論むケリー上院議員を誘拐する。いっぽう触れた人の生命力を奪うことのできるローグは、自身の力に悩んで家を飛び出し、拳から金属の爪を出すウルヴァリンと出会う。ミュータントたちの闘争が始まろうとしていた。
(2000年 アメリカ)
【意外とフツーかも】
本作は“尖り”より“手堅さ”が重視されている印象。物語の背景や人間関係、巻き起こる事件などをスッキリとテンポよく処理し、何も考えずに観られる娯楽作へと仕上げることに徹している。
そしてそれは成功しているといえる。
ただ、アクション・シーンではせいぜい仮面ライダー級のバトルしか見られないし、ハっとさせられる場面も少ない。見どころが薄いのだ。
つまり、このテンポのよさは演出よりむしろ脚本に負うところが大きいのだろう。各キャラクターの能力をストーリー展開に生かしつつ、不要なものは一切盛り込みません、わかり切ったことをクドクド説明することもしません、1~10の出来事の偶数部分だけを描けば十分、そんな意識でお話が仕上げられているように感じた。
そういう軽快さ、最後まで一気呵成に見せ切るスッキリ感はあるものの、それ以上に心に残る部分はなく「ちゃんと作られてはいるし安っぽくもないけれど、割とフツー」という作品。だから感想も、すごく短くてすむ。
にしてもブライアン・シンガーは、こっちに進むべきじゃないでしょ。これくらい才能のある人にはやっぱ、もっと尖ったモノを出してきてもらわないと。
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