ウエディング
監督:ロバート・アルトマン
出演:キャロル・バーネット/ミア・ファロー/ポール・ドゥーリィ/エイミー・ストライカー/デニス・クリストファー/ヴィットリオ・ガスマン/リリアン・ギッシュ/デジ・アーナズJr./ニーナ・ヴァン・パラント/ベリタ・モレノ/ハワード・ダフ/バット・マコーミック/セドリック・スコット/ジョン・コンシダイン/ジェラルディン・チャップリン/ローレン・ハットン/ジョン・クロムウェル
30点満点中15点=監3/話3/出3/芸3/技3
【ウエディング・パーティーの陰で】
コレリ家とブレナー家の結婚式当日。ともに富を持ち、コーディネーターを雇って仕切らせるほど派手なパーティーが開かれるが、幸せそうな新郎ディノと新婦マフィンを祝う人たちの背後では、さまざまな出来事が巻き起こっていた。老祖母の死、不倫の発展、叔母による騒ぎ、主従を越えた許されぬ関係、ゲイ、やって来ない招待客、意外な人物の妊娠、相容れない親類、思ったように進まぬ式、事故……。喧騒の一日を描く群像劇。
(1978年 アメリカ)
【合わない】
もう少し“真っ当”にハプニングの連鎖を描く作品だと思っていた。開けてみればドタバタ劇。
一応のメッセージらしきものは垣間見える。たとえば最初にアップになるのは新婦の顔。ただし歯の矯正中。どんな場合どんな状況であっても結婚式は花嫁のものである、ということの表れか。
お祭りは終わった途端に寂しくなる、たまたま集まった普通の人たちの背景にもそれぞれの闇がある、秘密は秘密のままで終わらない……。にじみ出てくる皮肉や主張は多彩だ。
ただ、それを面白くまとめたかというと、そうは感じられない。
トラブルが連鎖し、人と人、物事と物事の関係がクロスオーバーするタイプの映画を数多く観てきたが、本作ではAとBの有機的なつながりはほとんどなく、ひたすら「ありえない出来事・関係」が撒き散らされていく。あっちを撮り、こっちを撮り、そのダラダラ感が残念だ。
実は、これがアルトマンとの初遭遇。これだけのビッグネームといままで無縁だったのは、どこかで“肌が合わない”という気配を感じ取っていたからなのかも知れない。
うん、合いませんでした。
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