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2008/11/18

バタフライ・エフェクト2

監督:ジョン・R・レオネッティ
出演:エリック・ライヴリー/エリカ・デュランス/ダスティン・ミリガン/ジーナ・ホールデン/デヴィッド・ルイス/アンドリュー・エアリー/クリス・ゴーシャー/リンゼイ・マックスウェル/JR・ボーン/スーザン・ホーガン

30点満点中15点=監3/話2/出3/芸3/技4

【過去を書き直す男】
 湖畔でピクニックを楽しむ途中、電話で会社へと呼び出されるニック。だがその帰路、自動車事故で恋人のジュリーや親友トレバー、アマンダらを亡くし、ただひとり生き残ってしまう。なんとか仕事に復帰したニックは、1年後、事故直前の写真を見つめているうちにその時間へとトリップし、過去を書き直す。現代に戻り、蘇ったジュリーの姿に喜ぶニック。自らの不思議な力に気づいた彼は、能力を使って仕事でも成功を収めるのだが……。
(2006年 アメリカ)

【消化不良】
 前作は正攻法のタイム・パラドックスものとして撮られていたが、こちらは正統な続編でありながら、ちょっと毛色が違う。というか、スケールダウンしているうえにアイディアの消化不良、デキがイマイチ

 作りの方向性の、その取っ掛かりはいいと思う。すなわち「因果の『因』を描かず『果』だけを示す」という手法。
 前作のほかタイム・パラドックスものでは「過去でAという出来事を引き起こしてしまった結果、Bだったはずの現在がCに変化した」という手順で展開させるのが常套手段。ところが本作では大部分で「B(現在)はチョロっと、A(過去にあった分岐点)は省いていきなりC(変化後)」という構成になっている。

 新たな方法論として評価したいのだが、ならばもっと鮮烈にBとCの違いを印象づけるとか、Cの愉快さ・哀しさをドカンと提示すべきだったはず。いつの間にかズルズルっとCに突入し、しかも「どのようなCか」についての描写をセリフなどによる説明に頼っているケースが多い。
 そもそも、愛すべきジュリーの存在が脇に追いやられてしまい、「おいニック、お前は何を目指すんだ?」という中途半端な内容になっているところが気に食わない。話がニックの周囲5m以内でのみ進むのも、スケール感とヌケのよさを欠く原因だ。

 撮りかたも、全体にテレビ的。例によって「むんぎゅう」と過去へ飛ぶところはそれなりに説得力はあるものの、かなり小ぢんまり。

 柳の下にドジョウはもういなかった、ということだ。

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