ローグ アサシン
監督:フィリップ・G・アトウェル
出演:ジェット・リー/ジェイソン・ステイサム/ジョン・ローン/デヴォン青木/ルイス・ガスマン/サウル・ルビネク/石橋凌/スン・カン/マシュー・セント・パトリック/ナディーヌ・ヴェラスケス/アンドレア・ロス/ケネス・チョ/マーク・チェン/ケイン・コスギ/ケネディ・モンタノ/テリー・チェン
30点満点中16点=監4/話2/出3/芸3/技4
【裏切りの殺し屋、その真意と正体は?】
FBI捜査官のジョン・クロフォードとトム・ローンは、チタン製の薬莢を使う“裏切りの殺し屋”ローグを仕留めたはずだった。が、彼を撃ったトムは家族とともに焼き殺され、さらに3年後、チャイニーズ・マフィアと日本ヤクザの抗争が激化する中でチタンの薬莢が発見される。ローグの策略により、壊滅状態に追い込まれていく2つの組織。クロフォードはローグの狙いを探りつつ、トムの仇を討つため、この最凶の暗殺者に接近する。
(2007年 アメリカ)
【キワモノっぽさ漂うC級】
まぁこのふたりの共演だから、どう頑張ってもB級以上になりようはないんだけれど。えぇっと、B級ってか、キワモノ?
ひっでぇジェイソン・ステイサムの日本語とか、インチキくさいデヴォン青木の吹替えとか、「下手の横好き」とか、なんか、クォリティを高めようリアリティを高めようという思いが空回りと暴走を繰り返して、どんどんキワモノっぽさが増している感じ。ところどころに妥当な日本語や綺麗なレタリングもあるんだけど。
それにストーリーも、途中で読めるうえに、観てりゃあわかることを「これこれこうだったんだなっ!」とクドクド説明しちゃってる。
ま、とはいえ、けっこうイイ点もある。
たとえば閉まろうとするドアの隙間に潜り込ませる手と赤いランプとを同時にうつすことで「関係者以外立ち入り禁止の場所へ入ろうとしている」ことをわからせるのは、いかにも映画的なカットだ。
自動車ディーラーの中でホイールを投げるのも当然あるべきバトル(ジェット・リーに一方的に叩きのめされるケイン・コスギってのが、ふたりの映画界でのポジションを如実に表していて何気に面白い)だし、ジェット・リーとジェイソン・ステイサムにちゃんと肉弾戦をやらせた(もっとあってよかったが)のも正解。
そんなわけで、とりあえず(日本での)知名度のある役者をブッキングして気忙しい作りの絵でチョコチョコっと撮ったら、C級アクションが出来上がりました、という映画。
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