シン・シティ
監督:ロバート・ロドリゲス/フランク・ミラー/クエンティン・タランティーノ
出演:ジェシカ・アルバ/デヴォン青木/アレクシス・ブレデル/パワーズ・ブース/ジュード・チコレッラ/ロザリオ・ドーソン/ベニチオ・デル・トロ/マイケル・クラーク・ダンカン/リック・ゴメス/カーラ・グギーノ/ジョシュ・ハートネット/ルトガー・ハウアー/ニッキー・カット/ジェイミー・キング/マイケル・マドセン/ブリタニー・マーフィ/クライヴ・オーウェン/ミッキー・ローク/ニック・スタール/マッケンジー・ヴェガ/ブルース・ウィリス/イライジャ・ウッド
30点満点中16点=監3/話2/出4/芸3/技4
【罪の街で、いくつもの愛と多くの血】
上院議員のロアークは、息子に傷を負わせた刑事ハーティガンを追い詰めようとする。いっぽうウェンディ殺しの濡れ衣を着せられたマーヴ。彼を罠に嵌めたのはロアーク上院議員の兄で、ベイシン・シティだけでなく国すらも牛耳ろうとするロアーク枢機卿だ。ウェンディの仲間であるゲイルやミホたち娼婦は、ドワイトとともに、街に介入しようとする警察と対峙する。女たちを守ろうとする男たちの闘いが、罪の街で繰り広げられる。
(2005年 アメリカ)
【コミックの映像化、以上でも以下でもなし】
なんでも、原作となっているフランク・ミラーのコミックをそっくりそのまんま絵コンテとして採用しているカットがかなりあるらしい。かつ、クエンティン・タランティーノがどこかの1シーンを丸々撮ったんだとか。それゆえ、監督として3人の名前がクレジット。
まぁそのまんま、確かに「コミックを映像化しました」という仕上がり。言葉は悪いけれどキワモノ。ハードボイルド版『300』といった見た目。カー・クラッシュのスピード感などに迫力はあるけれど、色合いやフォルム、もちろん展開も含めて「コミックの映像化」であり、それ以上でも以下でもない。
そういう作品にこれだけの豪華キャストが集まったんだから、さぞかし原作は人気があるんだろうけれど、別にたいしたお話でもない。あるいはロドリゲスやタランティーノと仕事をするのが、よっぽど楽しいのか。
それにしても、よくぞここまでキレイどころを集めたもんだ。ジェシカ・アルバは相変わらずとんでもなく可愛いし、ブリタニー・マーフィはこういう幸薄いアバズレっぽい役柄が凄まじく似合う。デヴォン青木も寡黙な剣士にピタリ。アレクシス・ブレデルやロザリオ・ドーソンも美味しい。
男優陣では、あまりにイメージの違うベニチオ・デル・トロとルトガー・ハウアーにビックリ。登場人物中いちばんのイケメン(?)であるクライヴ・オーウェンが、いちばん役に立っていないというキャスティングもユニークだ。
と、そういう部分は楽しいけれど、やっぱ、それ以上でもそれ以下でもない映画だなぁ。
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