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2009/01/26

13/ザメッティ

監督:ゲラ・バブルアニ
出演:ゲオルギ・バブルアニ/パスカル・ボンガール/オーレリアン・ルコワン/フレッド・ユリス/ニコラス・ピグノン/ヴァニア・ヴィレール/オルガ・ルグラン/クリストフ・ヴァンデヴェルデ/オーギュスタン・ルグラン/ジョー・プレスティア/セルジュ・シャンボン/フィリップ・パッソン

30点満点中16点=監4/話3/出3/芸3/技3

【巻き込まれた青年。恐怖のゲームが幕を開ける】
 22歳の屋根修理職人セバスチャンは、依頼主のジャン=フランソワ・ゴドン氏が死亡したため工賃を受け取れないことになった。が、ゴドン氏の生前に盗み聞きした「ある手紙が来れば、大金が手に入る」という話を思い出し、その手紙を持ち出すセバスチャン。入っていたのはホテルの領収書と電車の切符。件のホテルへと出向いたセバスチャンだったが、謎の集団が彼を監視し、そして行く手には命を賭けた恐怖のゲームが待っていた。
(2005年 フランス/グルジア)

【一発勝負ものから抜け出せていない】
 やや古めかしい顔の役者をそろえ、フィルムの質感もちょっと悪くて、サウンドトラックは少なくて神経質。数十年前の自主制作風の見た目だ。もちろんそれが狙い、確かにモノクロならではの緊迫感はそこそこ出ているんだけれど、むしろ安っぽさやマイナーさが強くなってしまっている印象。

 つまり、映画としていま一歩のデキ。多人数のロシアン・ルーレットという設定はまぁまぁ興味深いが、そのワン・アイディアを1本の映画に再構築する手際は、そんなに良くない。
 ワン・アイディアものだからこそ、危機的状況に置かれて追い詰められていくセバスチャンの苦悩と葛藤や、1~12のキャラクター、彼ら参加者に賭けるスノッブたちや主催者などを掘り下げ、こういうゲームで起こりうる諸々をもっとたっぷりと見せる“肉付け”にこだわるべきだったはず。
 序盤ではセバスチャンの人となりをより濃く描くべきだったし、彼を尾行する警察たちの動きもまだまだ膨らませただろう。クライマックス~ラストもヒネリがなくて、やや拍子抜け。

 要するに「もっと面白くできたよなぁ」という作品。一発勝負のアイディアものの域を脱していないといえる。
 ハリウッドでこの監督自身によってリメイクされるそうだけれど、そこで優秀なプロデューサーや撮影監督と出会えれば、よりスリリングで奥行きもある映画になるかも知れない。

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