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2009/05/17

バイオハザード III

監督:ラッセル・マルケイ
出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ/オデッド・フェール/アリ・ラーター/イアン・グレン/アシャンティ/クリストファー・イーガン/スペンサー・ロック/マシュー・マースデン/リンデン・アシュビー/ジェイソン・オマラ/マイク・エップス/ジョー・ハースリー

30点満点中18点=監4/話3/出4/芸4/技3

【アリス、砂漠の中の闘い】
 Tウィルスの蔓延により人類の大半は滅亡、地球は砂漠と化し、わずかに生き延びた人々はアンデッドの脅威に怯えながら暮らしていた。クレア率いる車団も、食料や燃料を探して町から町へと渡り歩いている。いっぽうすべての元凶である化学企業アンブレラでは、実験体アリスのクローンを作成、その血液でアンデッドたちを“調教”する計画を進める。追跡の手を逃れてひとり彷徨い続けるアリスは、クレアたちの一団と遭遇するのだが……。
(2007年 フランス/オーストラリア/ドイツ/イギリス/アメリカ)

★ややネタバレを含みます★

【小ネタいっぱいのB級アクション】
 実は『レイザーバック』とか『ハイランダー』は好きな映画で、ラッセル・マルケイの復活は嬉しい限り。なんていうか「B級でもB級なりに面白く仕上げる」センスの持ち主だと思う。
 その手腕はここでも健在。スローモーションやワイヤーに頼った部分もあるけれど、冒頭の対アンデッド犬、中盤のカラスと凶暴アンデッド、終盤のタイラント戦と、スピード豊かにアクションを畳み掛けていく。実験室内の近未来感と砂漠のギラリとした質感を両立させた美術、ドコドコと鳴り止まずサスペンスを盛り上げるサウンドトラックともあいまって、見事に「退屈しないB級SFアクション」を作り上げた。

 B級といえば、ストーリーのぶっ飛び具合いはもちろん、仕込まれた小ネタの数々にも笑いたくなる。『エイリアン4』に『マッドマックス』、『猿の惑星』に『X-MEN』、『鳥』に『地球へ…』。タイラントの「I am the future 私が未来だ」も、イントネーションが「I am your father」だもんなぁ。まぁどこまで意識的に盛り込んだのかは知らないが、あちこちからアイディアやヴィジュアル・イメージを借用しまくって、B級集大成とでも呼ぶべき世界観を創出してしまっている。
 おいおい、インチキな日本語看板まで出てきちゃったよ。東京メトロの夜空雪風駅ってどこやねん。座頭市広場ってどこにあんねん。
 いや、嫌いじゃないです、このゴッタ煮感。やるじゃんか、ポール・W・S・アンダーソン。

 相変わらず美しいアリス=ミラ・ジョヴォヴィッチも本作の大きな魅力。アクション部分は前作『ウルトラヴァイオレット』と同様、編集に助けられている感が強いものの、このプロポーションと立ち姿は素晴らしい。足首をうつしたカットだけでカッコイイってのは、もうそれだけでひとつの才能だろう。
 クレアのアリ・ラーターも『HEROES』よりよく動き、美しさ向上。 Kマート役スペンサー・ロックちゃんも将来が楽しみな超美形。こんなキレイな人ばかり生き残るんだったら、Tウィルス万歳だ。
 不必要なまでに美人をそろえるのもB級ならではじゃないだろうか。

 まぁ鼻で笑われちゃうような映画なんだけれど、ラストも含めて、B級で育ってきた身にはたまらない肌触りを持つ作品である。

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