« マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋 | トップページ | トランスフォーマー:リベンジ »

2009/07/05

ボビーZ

監督:ジョン・ハーツフェルド
出演:ポール・ウォーカー/ローレンス・フィッシュバーン/オリヴィア・ワイルド/ジェイソン・フレミング/キース・キャラダイン/ヨアキム・デ・アルメイダ/J・R・ビリャレアル/ジョシュ・スチュワート/ジェイソン・ルイス/ジェイコブ・バルガス/マイケル・ボーウェン/M・C・ゲイニー/マーゴ・マーティンデール

30点満点中15点=監3/話2/出4/芸3/技3

【伝説の麻薬王、その替え玉に選ばれた男】
 不運な犯罪を重ねて“3ストライク・アウト”となった元海兵隊員のティム・カーニーは、FBIのクルーズから取引きを持ちかけられる。消息不明の麻薬王ボビー・Zの替え玉として刑務所から出ろというのだ。承諾して出所したボビー・Zことティムだったが、ボビー・Zの恋人エリザベス、息子のキット、相棒のモンク、さらにはクルーズやメキシコの密売人ワテロ、ティムをつけ狙う暴走族らの思惑が絡んで、事態は転がっていく。
(2007年 アメリカ/ドイツ)

【浅い仕上がり】
 まぁ「いくらなんでもバレるだろ」という根本的な疑問を置いておけば、それなりに面白い題材であり、展開でもあると思う。
 が、その「突拍子もないけれどユニーク」なアイディアに、さらなるワクワク感やリアリティを与えるための配慮、ミステリアスな雰囲気が決定的に欠如している。クルーズの狙い、エリザベスの計算、父のいないキットの立ち位置、ワテロとボビー・Zの関係……といった、ストーリーに厚みをもたらすはずの要素が、ことごとく浅くて中途半端なのだ。

 とりわけ、出所後のティムが見せるスーパーマンぶりにシラケる。元海兵隊員というエクスキューズはあるとしても、“意外とデキる男”だとか家族のない寂しさなどは、序盤でしっかり印象づけなければならなかったはず。
 それらがないため、せっかくのティムの活躍も、二転三転する後半の成り行きも空回り、ウソっぽくて浅いお話に感じられてしまう。

 また、肝心のアクション部分がちょっとショボい。クルマにバイクに馬に飛行機に爆発に肉弾戦に銃と、ふんだんにアクション要素は盛り込まれているのだけれど、昨今の基準からすればスケール感に乏しく、組み立てや編集のキレも粗い。
 三角締めだとか、キャビン爆破の際のジョンソンのリアクションなど、面白さを感じる部分はあるものの、全体としてはやはりリアリティと迫力とに欠ける印象だ。

 そんなB級の作りでも最後まで観られるのは、テンポのよさゆえ。シーンごとにビートの効いたサウンドトラックが乗っかり、ビデオクリップを思わせるノリでポンポンと進んでいく。その軽快さがまた“浅さ”を呼んでいるとはいえ、観やすさにつながっているのも確か。
 はすっぱっぽい歩きかたと格闘センスを見せる主演ポール・ウォーカーのオトコマエっぷりも見どころのひとつだろう。

 が、いかんせん浅い。いまどきの「ウラのある巻き込まれ型アクション・サスペンス」としては深みに欠ける作品である。

|

« マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋 | トップページ | トランスフォーマー:リベンジ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/42478/45542837

この記事へのトラックバック一覧です: ボビーZ:

« マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋 | トップページ | トランスフォーマー:リベンジ »