コンフェッション
監督:ローディー・ヘリントン
出演:キューバ・グッディング・Jr/トム・ベレンジャー/マリアンヌ・ジャン=バプティスト/エリック・ストルツ/マーク・ペルグリノ/アシュレイ・ローレンス/カーメン・アルジェンツィアノ/ダグ・ワート
30点満点中15点=監3/話3/出3/芸3/技3
【盗作に潜む企み。陥れられた元弁護士】
殺人罪に問われた友人サーマンを弁護するローソン・ラッセルは、彼が有罪だと確信、裁判途中で降りたことから弁護士資格を剥奪される。フロリダに移って細々と暮らしていたローソンがひょんなことから手に入れたのは、悪徳弁護士が次々と殺されていくミステリーの原稿。彼はその小説を自作だと偽って出版、本は爆発的にヒットする。だが、作品で描かれている事件と酷似した殺人が実際に起きていたことが明らかになり……。
(1999年 アメリカ)
【突出したところのないフツー作】
フツー、としかいえない。または、ソコソコいいところも、ソコソコ悪いところもある映画。
プロットは、まぁこんなもの。演出/作りも、まぁこんなもの。
ローソンが刑務所に入れられるところから始めたことで「結局は何の罪で裁かれたのか?」と一応は最後まで興味を引くし、元弁護士という資質を頼りに順々に手がかりを追って真相へと辿り着く展開も、ソコソコには妥当だろう。序盤がやや長いものの、全体的なテンポはソコソコによく、とりたててグダグダしているところはない。
が、前半部に伏線らしきものがほとんどなく、後半にはちょっとバカ・アクションの気配も漂い、トータルとしては意外性が足りない。怪しげに描かれるべき人物がまったく怪しくなく、スリルもない。特殊メイクはハナっからバレバレ。まったくのダメダメではないけれど、これといって褒めるところのない、安っぽい仕上がり。
役者も然り。キューバ・グッディング・Jrは元弁護士というより元ランニングバックという身のこなしだし、トム・ベレンジャーとマーク・ペルグリノは「与えられた役をフツーにやっただけ」という感じ。ポープ役のマリアンヌ・ジャン=バプティストがちょっと美味しいくらいで、印象に残る者がいない。
で、ラスト。裁かれない悪というテーマが、まったく皮肉として効いてこない締めかたで終幕。
うむ、「ふぅ~ん」としかいいようのない作品だなぁ。
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