ウェルカム トゥ コリンウッド
監督:アンソニー・ルッソ/ジョー・ルッソ
出演:サム・ロックウェル/ウィリアム・H・メイシー/イザイア・ワシントン/マイケル・ジェッター/パトリシア・クラークソン/アンドリュー・ダヴォリ/ジェニファー・エスポジート/ルイス・ガスマン/ジョン・バック・Jr/ガブリエル・ユニオン/デイヴィッド・ワルショフスキー/ジョージ・クルーニー
30点満点中16点=監3/話3/出4/芸4/技2
【チンピラたちの金庫強奪顛末記】
コリンウッドの街。クルマ泥棒に失敗したコジモは、監獄の中で儲け話を手にする。狙いは小麦工場跡に建てられた宝石店、2階の壁が細工によって脆く造られていて、侵入がたやすいらしい。が、これを聞きつけて相棒のトトや貧乏なベイジル、気の短いレオン、女房が投獄されたライリー、ボクサーのペロなど、次々とハンパな連中が集まってくる。おまけに計画実行を阻むさまざまなトラブルも巻き起こって……。果たして金は手に入るのか?
(2002年 アメリカ/ドイツ)
【小っちゃなバカ・クライム・ムービー】
なんか「新しく会社を設立して映画を撮るんだ。悪いけど手弁当で参加してくれるぅ?」とクルーニーやソダーバーグに誘われた曲者の面々が、のびのび楽しみながら撮ったような作品。制作費、5億円くらいじゃないか。
で、低予算でインディーな人が作ると、日本ならモラトリアム四畳半、アメリカなら小粒クライムになる、と。
そういう、小っちゃな計画の、小っちゃなバカ犯罪映画。その範囲では手堅く作ってある。
ストーリーはベタ。これでもかと想定外のハプニングと悪だくみが続き、案の定失敗するけれど、そんなにみんな不幸じゃない、というまとめ。
人物/役者たちは、スラングたっぷりに、頭の悪い喋りかた。そのコミカルな演技をちゃんとすくい取ろうと、画面はバストショットが多め。ジャジーでスウィンギーでラウンジーでイタリアーンなBGMが、軽快に場面を引っ張っていく。
以上。ただそれだけの映画。
いや、別につまらなくはない。笑えることは確か、90分間楽しめる。けれど、とりたてて心に残るものでもない。
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