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2010/04/28

スコーピオン・キング

監督:チャック・ラッセル
出演:ザ・ロック/スティーヴン・ブランド/ケリー・ヒュー/バーナード・ヒル/グラント・ヘスロフ/ピーター・ファシネリ/ラルフ・モーラー/ブランコーム・リッチモンド/ロジャー・リース/シェルリ・ハワード/チュチュ・スウィーニー/マイケル・クラーク・ダンカン

30点満点中17点=監4/話2/出4/芸4/技3

【誰が砂漠の王となるのか?】
 ピラミッドが建設されるより前の時代。暴君メムノーンは、予言師カサンドラの力を借りて連戦連勝、世界を支配しつつあった。生き残ったわずかな部族は結託し、優秀な刺客として知られるアッカド人のマサイアスに予言師暗殺を依頼する。計画は裏切りによって失敗、マサイアスの兄は殺され、マサイアス自身も捉えられるのだが、なぜかカサンドラは彼を助ける。無事に生き延びたマサイアスは、復讐のためメムノーンの待つゴモラへと向かう。
(2002年 アメリカ/ドイツ/ベルギー)

★ある意味でネタバレを含みます★

【楽しいが、クライマックスだけは残念】
 『ハムナプトラ』シリーズからのスピンオフ作品で、ひとりの戦士がスコーピオン・キングと呼ばれるようになるまでを描く物語。ただし雰囲気は本編とは少し変わって、同じアクション・アドベンチャーでもストレートな作風のアウトロー英雄譚となっている。

 ギリシア神話に旧約聖書、さらには『インディ・ジョーンズ』っぽさ、もちろん本家『ハムナプトラ』を思わせる見せ場の連続、肉弾戦に剣戟、そしてWWEの“アティテュード”に至るまで、ギッシリ感のある設定・展開が楽しい。
 ほぼ一本道、本家同様に深みはなく、各キャラクターの掘り下げも足りないのだけれど、なかなかに楽しいストーリーだ。

 演出的にも濃密。洞窟内ではひとりずつ違う方法で倒していくし、冒頭部のシャンデリア、ラクダや変装を用いた潜入、バルザバールとの闘いでマサイアスがつかむニワトリ、キングコブラなど、各アクションに細かくプラスアルファを盛り込んである。動きと音のシンクロはディズニー風、アクションにはジャッキー・チェン的な要素も感じさせる。

 ジャンプ・マシンや望遠鏡といったガジェットも楽しく、人食い蟻や砂嵐のCGも上々、ゴモラの街を再現した美術も良質で、サントラはロック+オリエンタル+純映画音楽とニギヤカ。
 妖艶でアジアンな女予言師(うわっ、ケリー・ヒューって自分と同学年なのかよ)、巨漢、科学者、お笑い担当、女戦士にチーフ、ラクダに子ども、裏切り者にザコと、多彩な人種・役割を全編に散りばめたキャラクター配置も楽しい。
 もちろん、ロック様は大活躍。熱血漢ぶりとユーモアと色男と戦士と無国籍感とをミックスしたマサイアスはかなりのハマリ役で、ガチで鍛えられた肉体と身体の動きが説得力抜群だ。

 全体に“楽しい”と思わせる要素に満ちているのだが、惜しむらくはクライマックスの処理。それまでのサービス精神旺盛&むちゃくちゃだけれど意外と妥当という展開・描写に対し、ここではただ「マサイアスがメムノーンをフツーに倒す」だけ。
 いや、せっかく予言というキーがあるんだから、それを生かした大逆転劇があって然るべきだし、あるいは「そこいらの弓矢ではメムノーンの刀に弾き返されるが、マサイアス用に特別に作られた弓矢なら刀を貫通する」くらいの工夫は取り入れるべきだったはず。
 この「なんじゃそりゃ」的な決着さえどうにかなっていれば、もっともっと評価したい作品なのだが、実に残念である。

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