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2010/07/08

マーゴット・ウェディング

監督:ノア・バームバック
出演:ニコール・キッドマン/ジェニファー・ジェイソン・リー/ジャック・ブラック/ゼイン・パイス/フローラ・クロス/キアラン・ハインズ/ハーレイ・フェイファー/マイケル・カーレン/エニッド・グラハム/セス・バーリッシュ/マシュー・アーキン/ジョン・タートゥーロ

30点満点中14点=監3/話2/出3/芸3/技3

【家族】
 ニューヨークで暮らす作家のマーゴットは、息子クロードを連れて久しぶりに生まれ故郷へと戻る。ほとんど絶縁状態となっていた妹ポーリーンが、二度目の結婚をするというのだ。ポーリーンの相手であるマルコムは、無職で自意識が強く、マーゴットにはまったく魅力を感じられない男。さらにマーゴットは、隣家とのトラブル、夫ジムとの仲、言い寄ってくる歴史作家ディック、そしてポーリーンとの関係など多くの問題を抱え……。
(2007年 アメリカ)

【面白くない日常】
 IMDbでもallcinemaでも「コメディ」に分類されているが、笑える映画ではない。むしろ『天国の口、終わりの楽園。』あたりに近く、なんてことはない人たちのなんてことはない日常を切り取った映画。

 交わされるのは、ほとんど意味のない会話。あるいはズケズケと、人の内面に指を立てて傷を広げるようなセリフ。浮かび上がってくるのは、登場人物たちの抱える気まずさやイライラや焦りや嫌悪感だ。
 それを「その場にいあわせた目線」の手持ちカメラで撮る。映像的な工夫とか音楽は、ほとんどなし。観客にも気まずさやイライラや焦りや嫌悪感がダイレクトに伝わるような作り。

 演じるのは、やたらと豪華で芸達者な面々(イングリッド役の子、可愛いと思ったら『綴り字のシーズン』の娘か)。「あまり興味を持てない人種たちの、つまらなくって関わりあいたくない日常」を、最後まで観ていられる程度にしっかりと表現する。

 まぁ「人が、身勝手に振る舞ったり、誰かを傷つける言葉を吐いたり、自分でも理解できない衝動的な行動に走ったりするのは、弱いから」ということも、人生には「耳の中に飛び込んだ虫」みたいな出来事がゴロゴロと転がっていることもわかる。
 だが、共感できたり、ましてやそれ以上のことを感じ取ったりできるような内容ではない。この歳(といってもニコールは同い年なんだが)になって「自主制作エチュード的作品」に付き合うのはちょっとキツイなぁ、というのが正直な実感である。

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