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2010/08/29

バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2

監督:ロバート・ゼメキス
出演:マイケル・J・フォックス/クリストファー・ロイド/リー・トンプソン/トーマス・F・ウィルソン/エリザベス・シュー/ジェームズ・トルカン/ジェフリー・ワイズマン/ビリー・ゼイン/ジェイソン・スコット・リー/イライジャ・ウッド/フリー/ジョー・フラハティ

30点満点中18点=監4/話4/出4/芸3/技3

【大きく変化した歴史。マーティは元に戻せるのか?】
 未来へ跳んだはずのドクが、すぐさま1985年に帰還、マーティとジェニファーをデロリアンに乗せて2015年へ連れて行く。そこで彼らの子ども=マーティJrがとんでもない目に遭うというのだ。未来のわが子を救おうと奮闘するマーティだったが、その結果、なぜか1985年の幸せな生活が崩壊してしまう! 原因が仇敵ビフの行為にあると知ったマーティとドクは、ふたたび1955年へ。未来、現在、過去を巡る冒険が始まる。
(1989年 アメリカ)

【相変わらずアイディア豊富な続編】
 全体的なテイストは前作と同じ、主人公マーティがジタバタしながらも大奮闘する巻き込まれ型ストーリーなんだけれど、ほらね。
 やっぱり「未来のスポーツの結果を知って大儲け」って、誰しもが考えつくことなんだ。その欲望が生んだタイムパラドックスを解決しようと東奔西走、いや“来奔去走”するのが本作である。

 女装までして頑張っているマイケル・J・フォックスよりも、ビフ=トーマス・F・ウィルソンの扱いが大正解。
 PART1でも重要な役柄のビフだったが、どちらかといえば“要素”に過ぎなかった。そこから“対決する相手”へと昇格。ただしマヌケな悪役ぶりには拍車がかかっている。さらに前作の青春風味に代えて、ややダークな雰囲気が盛り込まれた。
 結果、さしずめタイムトラベル・サスペンス・犯罪コメディといった趣となり、それが新たな味を生み出しているといえるだろう。
 撮りかたの野暮ったさや特撮のクォリティに思ったほどの進歩はないし、さすがに新鮮味も薄れているのだが、それは前作との雰囲気的乖離が抑えられているということを意味し、作りとしては悪くない。

 空飛ぶデロリアンをはじめ、睡眠装置やホバーボードといったガジェットが楽しい。しかもただのニギヤカシではなく、マッチや新聞も合わせてさまざまな小道具が物語と密接に関わってくる構成が見事だ。デロリアンがガルウィングであることを生かしたアクションも気が利いている。
 スケートボードを使った追いかけっこや気絶したマーティの手当てなど前作でのシーンがリピートされるのも面白いが、前作そのものが伏線として機能する、という点が鮮やか。

 ナイキの自動靴ヒモ、3Dで作られた『ジョーズ19』など遊びもふんだんに取り入れられている(2015年のデザインは前時代的だけれど)。当時先端だったはずのCDやLDが大量に廃棄されていたり、アメリカが日本企業に支配されていたり、なんていう未来予測もある。レーガンやホメイニ師はともかく、マイケル・ジャクソンのサイバー・ウエイターは確かに今後作られたっておかしくない。

 前作同様、詰め込まれたアイディアの量はハンパじゃない。それらを予期できぬ展開とともに「どばばばっ」と繰り出し、破綻なく(いやタイムパラドックスを細かく紐解けば辻褄のあわないところも出てくるんだけれど)まとめてみせる腕も相変わらず。広げた風呂敷の畳みかたが上手い、というイメージだ。
 オリジナルであるPART1の完成度には及ばないものの、水準以上のパッケージではあるだろう。

 称えたいのは「めでたしめでたし」で終わった前作に「それでいいの?」と疑問を投げかけたこと。だいたい、マーティが引き起こした「父ジョージとビフとの立場の逆転」が、このPART2の原因なのだ。歴史改変がどれほど“ヘビー”なものかを思い知らせるという意味でも、良心的なストーリー展開といえるんじゃないだろうか。

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