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2010/08/16

ウエディング・クラッシャーズ

監督:デヴィッド・ドブキン
出演:オーウェン・ウィルソン/ヴィンス・ヴォーン/クリストファー・ウォーケン/レイチェル・マクアダムス/アイラ・フィッシャー/ジェーン・シーモア/エレン・アルベルティーニ・ダウ/キーア・オドネル/ブラッドリー・クーパー/ロン・カナダ/ヘンリー・ギブソン/ドワイト・ヨーカム/レベッカ・デモーネイ/ジェニファー・アルデン/クレイグ・ガーテ/ウィル・フェレル

30点満点中16点=監3/話3/出4/芸3/技3

【他人の結婚式で幸せはつかめるか?】
 離婚調停に明け暮れる弁護士コンビのジョンとジェレミー。ふたりの密かな楽しみは“ウエディング・クラッシャー”。他人の結婚式へと潜り込んでタダメシとタダ酒を喰らい、ハイになった女性と一夜を過ごすのだ。そんな愛のない生活に寂しさも感じていたジョンは、次期大統領と目される財務長官ウィリアム・クリアリーの長女の結婚式で、長官の次女クレアにひとめぼれする。さらにジェレミーも三女のグロリアに言い寄られて……。
(2005年 アメリカ)

【よさもあるけれど、ちょっとモヤモヤ】
 やはりレイチェル・マクアダムスは可愛いな。『きみに読む物語』の感想では「決してとびっきりの美人ではないのだけれど、話したり動いたりクリクリっと笑ったり思いを叫んだりすると、とても魅力的だ」と書いたが、どうしてそう感じるのかがわかった。
 彼女の表情って、縦に伸びたり前に突き出したりするんじゃなくて横方向に“広がる”イメージなのだ。ややしゃくれ気味の大きな口が、明るく、蝶が羽ばたくように、パっと輝く愛らしさを顔に放つのだ。オレにくれ。

 相手を務めた(っていうか主人公か)オーウェン・ウィルソンも、この人の特徴である「マジメなんだかバカなんだかよくわからないフワフワしたところ」がジョンという役に合っている。クリストファー・ウォーケンも、出しゃばることなくぎゅっと作品を引き締めてくれる。
 以上3名が、ヴィンス・ヴォーンのやかましさ(そういう役なので仕方ないけれど)と、ウィル・フェレルのウザったさをカバーしている感じだ。

 ただ、映画トータルとしては、どうも華に欠ける

 丁寧に撮られていることはわかる。軽快さもある。スラングだらけの台詞は下品ながら“それっぽさ”がある。ジョンとジェレミーが自然と「他人の結婚式」に馴染んでいく様子、クリアリー家の執事ランドルフがクレアの恋人ザックを不快に思っている描写など、必要なことをサラリと埋め込む手際のよさがある。トッドの行動など予想外の笑いもある。
 が、各シーン、とりわけジョンとジェレミーの会話で構成されている場面がやや長すぎて、テンポを邪魔している。観てわかることを言葉で説明するクドさも感じる。おかけでコツっ、コツっと流れが止まるのだ。

 また、ジョンが抱える寂しさ、身寄りのない彼が変わり者だらけのクリアリー家を愉快に感じる様子、そんなジョンにクレアが惹かれる決定的な出来事、ジェレミーがグロリアへの想いを愛しさに変える瞬間、父ウィリアムが娘たちに注ぐ愛情……といったモロモロも、もう少し掘り下げてやってもよかっただろう。

 現状ではちょっとモヤモヤが勝って、テーマであるはずの“真実の愛”や切なさがないがしろにされていて、残念に思える仕上がりである。

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