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2011/11/14

ファイナル・デッドサーキット

監督:デヴィッド・R・エリス
出演:ボビー・カンポ/シャンテル・ヴァンサンテン/ニック・ザーノ/ヘイリー・ウェブ/ミケルティ・ウィリアムソン/クリスタ・アレン/アンドリュー・フィセラ/ジャスティン・ウェルボーン/ステファニー・ハノア/ララ・グライス/ジャクソン・ウォーカー/フィル・オースティン/ウィリアム・アグィラード/ブレンダン・アグィラード/ハロルド・エヴァンス

30点満点中16点=監3/話3/出3/芸3/技4

【死神から逃れることはできない】
 カーレースを観戦中のニックは、突然、大規模なカークラッシュを機に巻き起こる惨事の幻覚に襲われる。彼が騒ぎ始めたため、恋人のローリ、友人のハントとジャネット、偶然彼らの近くにいた数人はスタンドの外へ。その直後、本当に事故が発生して大勢が犠牲となる。いったんは死を免れたニックたちだったが、生存者が次々と謎の死を遂げている事実を知り、「死のリスト」を帳消しにしようと駆け回ることになるのだった。
(2009年 アメリカ)

【ちょっと停滞】
 第1作『ファイナル・デスティネーション』はSF(というよりオカルトか)としてもショッカーとしても面白いデキだったし、第2作『デッドコースター』は「死神を出し抜く方法の模索」という新要素を盛り込むなど、ただの続編に終わらせない気概を見せてくれた。
 ところが第3作『ファイナル・デッドコースター』は、第1作をやり直しただけ、という仕上がりだった。

 それでもなぜか気になる、このシリーズ。監督が第2作&『セルラー』のデヴィッド・R・エリスに戻り、脚本も第2作および『バタフライ・エフェクト』のエリック・ブレスなら、今回は期待できるはず……。

 う~ん、ちょっと停滞しちゃってるなぁ。

 もっと面白くなる余地はあったと思う。
 死の前兆・ヴィジョンというのが、一応の新機軸。さらに「次に死ぬ者のヒントが数人分まとめて見えてしまう」という驚きも持ってくる。死ぬ順番を思い出せないという小さな恐怖もあるし、死を免れようとする行為が無関係な人々を巻き添えにしてしまう可能性にも言及する。

 が、それらがスリルや面白さに上手く結びついていない感じ。次に死ぬ者を救うために奔走するのは当然として、「水が見えたのでプールから遠ざかったけれど、そんなところにも水はあったか」といった展開がもっとあってもよかったんじゃないか。あるいは自殺することで順番を狂わせようとする試みとか、彼らの邪魔をする者の存在(それだと『トゥルー・コーリング』になっちゃうか)なんかも盛り込めただろう。

 過去作をなぞるオープニング・クレジット、「身の周りには意外とたくさん危険が潜んでいる」ことを意識させる描写、これで死んじゃうかなと思わせてハズす(生き延びる)緩急の妙。
 そうしたシリーズならではのお楽しみや定番的展開はいいし、死にかたは相変わらずの「ピタゴラスイッチ」で面白い。迫力のカークラッシュをはじめSFX/VFXも頑張っている。
 けれど、逆にいえば新鮮味に乏しい。オープニングの雰囲気は安っぽくてスケール感もなく、“つかみ”としてのワクワク感に欠ける。死にかたも、以前より強引になっているように思える。

 キャストもそれなりには健闘しているけれど、キャラクター設定が平凡。特にヒロインふたりはフツー、第1作・第2作を観た者にとってはインパクトが少なすぎる。せめてブロンドでショートで目がクリクリっとしたコでも登場してくれていれば、なんて思ったり。

 劇場では3Dでの公開だったらしいので、そっちにばかり気を取られて、内容的・演出的な新味を出すことが疎かになってしまったんだろうか。
 原題は、第1作が『FINAL DESTINATION』、第2作、第3作はナンバリングされて、で、本作は『THE FINAL DESTINATION』。“ザ”を付けただけなら、それほど変わり映えしなくても当然かも知れない。

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