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2011/12/08

モンスターVSエイリアン

監督:ロブ・レターマン/コンラッド・ヴァーノン
声の出演:リース・ウィザースプーン/セス・ローゲン/ヒュー・ローリー/ウィル・アーネット/キーファー・サザーランド/レイン・ウィルソン/スティーヴン・コルバート/ポール・ラッド/ジュリー・ホワイト/ジェフリー・タンバー/エイミー・ポーラー/エド・ヘルムズ/レネー・ゼルウィガー/ジョン・クラジンスキー

30点満点中17点=監3/話3/出3/芸4/技4

【ヤツを倒せるのはモンスターたちだけ!?】
 結婚式当日、隕石と衝突して突如巨大化してしまった新婦のスーザン。彼女は軍に捕えられ、秘密施設に閉じ込められる。そこにいたのは、脳なしゼリーのボブ、人間とゴキブリが融合したコックローチ博士、半魚人ミッシング・リンク、大きな幼虫ムシザウルスといったモンスターたち。そんな折、謎の宇宙船とロボットが襲来。スーザンを巨大化させたエネルギー“クアントニウム”を狙う悪党ギャラクサーに、モンスターたちが立ち向かう!
(2009年 アメリカ アニメ)

【カワイクないけど面白い】
 おなじみドリームワークスのトレードマーク。そこから釣りをする少年がアブダクション(異星人による誘拐)されるオープニングに始まり、怒涛のごとく続く「好き勝手やってやがんなぁ度」といったらもう……。
 パロディというかオマージュというか借用というか、アメーバにハエ男に半魚人にゴジラにモスラ、『マーズ・アタック』に『宇宙戦争』、『未知との遭遇』に『E.T.』、『ID4』に『エイリアン』、この野郎、『ウルトラセブン』のクレージーゴンまで観てやがるな。
 とにかく古典的SF&モンスター映画の要素がギッシリ。

 節操なくミックスしたストーリーにチャレンジドへのエール的な要素を盛り込み、モンスターたちそれぞれの見せ場も用意、スピーディに事態を展開させて、意外と悪くない。
 まぁ監督・原案が『シャーク・テイル』のロブ・レターマンと『シュレック2』のコンラッド・ヴァーノンなので、深みはなくB級っぽさは拭えないけれど、なかなかに楽しい。

 美術・技術面の仕事もまずまず良質。
 眼球、布、毛、肌といったテクスチュアの、つるっ、ふさっ、ぬめっ、ざらっとした質感がよく出ている。コミック調orデフォルメ人形的なデザインの人間たちは元気一杯に動き、立体感、揺れ、たわみなどもしっかりと表現。闇と暗さの見せかたも上手い。とりわけ素晴らしいのが秘密基地やロボットの脚のメカメカしさだ。
 かなり3Dを意識した画面構成、ピクサー作品に比べるとカクっとした感じの残るアクション、相変わらず「どうですっ!」と自分たちの技術を誇示するような見せかたが鼻につくこともあるけれど、各スタッフが遺憾なく力を発揮している雰囲気はある。

 ちょっと残念なのは、スーザンを含むモンスターたちのデザインが可愛くない点。設定上ブキミでなくちゃいけないのはわかるが、「愛され、育っていくキャラクター」という気配に欠ける。
 コメディエンヌとしてのリース・ウィザースプーンのテンション、ノリノリで演っているヒュー・ローリーとキーファー・サザーランドの魅力で助けられてはいるものの、もう少し“キモカワ”的なイメージを出せなかったものか(まぁ個人的な趣味の話かも知れないが)。

 ただ全体としては、バカっぽさとスッキリ感とニギヤカさにあふれ、最後まで一気呵成に見せ切る楽しさはある。オタク的要素をお子さま向けに上手く落とし込んだなぁという感慨も抱かせる作品だ。

●主なスタッフ
 美術スタッフは『マウス・タウン ロディとリタの大冒険』のデヴィッド・ジェームズとスコット・ウィルス、VFXスーパーバイザーは『シュレック』シリーズのケン・ビーレンバーグ、照明が『カンフー・パンダ』のショーン・コラッコなど。

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