キル・ビル Vol.2
監督:クエンティン・タランティーノ
出演:ユマ・サーマン/デヴィッド・キャラダイン/ゴードン・リュウ/マイケル・マドセン/ダリル・ハンナ/マイケル・パークス/ボー・スヴェンソン/ジャンニ・エッパー/ステファニー・L・ムーア/シャナ・ステイン/ケイトリン・キーツ/クリス・ネルソン/サミュエル・L・ジャクソン/レダ・ビービー/シド・ヘイグ/ラリー・ビショップ/ローラ・ケイオッティ/クラーク・ミドルトン/クレア・スミシーズ/ヘレン・キム/パーラ・ヘイニー=ジャーディン
30点満点中15点=監3/話2/出4/芸3/技3
【復讐の旅は続く】
結婚式のリハーサルでおこったエル・パソの大惨劇。かろうじて生き延びたザ・ブライド=ブラック・マンバ=ベアトリクス・キドーの復讐の旅は続いていた。今度のターゲットはビルの弟バドことサイドワインダー。だが彼女は生き埋めにされるという窮地に陥る。そんなとき思い出したのは、まだ駆け出しだった頃、カンフーの達人パイ・メイのもとでおこなった修行のことだ。ザ・ブライドは脱出し、その望みを完遂することができるのか?
(2004年 アメリカ)
【ダルい後編】
猥雑でガチャガチャしていながら、それゆえの楽しさもあったVol.1に比べると、かなりダルい。
ゆっくり、長く、近く、手順や行為を追ってザ・ブライドを描きつつ、かと思えば一気に飛んだり、闇だけでたっぷりと進行させたり、それなりの面白さはあるものの、基本的には会話中心。
ペーパーバック風味、といえばペーパーバックの作者が「フン」といいそうなぐちゃぐちゃっとしたハードボイルドを、その行間をアクションで埋めながら撮ったような仕上がりで、バランスが悪く、アクションそのものも相変わらず安っぽさが勝っている。
たとえば五点掌爆心拳なんかもうちょっと凝って見せてもよかったと思うんだけれど、サラっとすませて終わりだ。
まぁそれも含めてのタランティーノであり、どうやら本作はラブストーリー重視でまとめられたそうだけれど、ちょっと期待からは反れちゃった仕上がりである。
●主なスタッフ
音楽に『シン・シティ』のロバート・ロドリゲスが参加。
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