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2013/03/11

鉄男 THE BULLET MAN

監督:塚本晋也
出演:エリック・ボシック/桃生亜希子/中村優子/ステファン・サラザン/塚本晋也

30点満点中14点=監3/話2/出3/芸3/技3

【彼の身体に、何かが起こる】
 東京で働くサラリーマンのアンソニー、妻ゆり子、幼い息子のトム。仲睦まじく暮らす平凡な一家だったが、ある日、アンソニーの目の前でトムが何者かに轢き殺される。以来ゆり子はアンソニーに復讐を懇願し、アンソニー自身は幻覚と身体の変調に悩まされるようになっていた。そんな折、アンソニーのもとにヒットマンが現れ、彼は撃たれてしまう。一連の事件の裏にはアンソニーの父ライドと母美津枝にまつわる秘密が隠されていた。
(2010年 日本)

【以上でも以下でもない】
 映画ファンとしてはマストなんだろうな、と思いつつも観る機会を逸していた作品の1つが『鉄男』。そのオリジナルを観ぬままでの鑑賞ということをお断りしたうえで正直な感想を述べれば「ビビるほどでもなかったな」といったところ。

 色調をコントロールし、かなりアンダー、望遠で人物の顔をクローズアップしたり思いっきり画面を揺らしたりして、BGMはほぼノイズ。そうして異質な空気を作り出す。
 まぁ「ただ撮る」のに比べて志を感じられる撮りかただけれど、予算が限られた中でやれる“鋭角的なこと”としては常套手段でもあり、いまさら感の強い手法。

 それによって本作のテーマである怒りや狂気が前面に出てくればまだいいんだが、気忙しいだけだし、人物たちもわーきゃーいったり不敵に笑ったりするだけ。
 ストーリー的にも、アンソニーはまさしくガーガーいっているだけ、ゆり子の価値観は前触れなくコロコロ変わり、密告者の倒錯した執着心も描き切れておらず、ライドと美津枝の過去の盛り込みかたも面白さを欠く。密告者を取り込む展開も含めて何かのメタファーかとも思うのだが、ピンと来ないのが哀しい。

 それでも腹立たしくならないのは一定の迫力と疾走感があるからなんだろうけれど、じゃあそこがウリモノになるほど素晴らしいかというとそうでもなくて、要は「ちっちゃいカルト・パッケージ」以上でも以下でもない、という作品。

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