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2013/08/21

スカイライン-征服-

監督:ザ・ブラザーズ・ストラウス
出演:エリック・バルフォー/スコッティー・トンプソン/ブリタニー・ダニエル/クリスタル・リード/ニール・ホプキンス/デヴィッド・ザイヤス/ドナルド・フェイソン/ロビン・ガンメル/ターニャ・ニューボールド/J・ポール・ボーマー

30点満点中16点=監3/話3/出3/芸4/技3

【人類最大の危機】
 いまや大スターとなった親友テリーの誕生日を祝うため、LAの高層マンションへやって来たジャロッドと恋人のエレイン。ペントハウスでの華やかなパーティーが終わった夜、上空からいくつもの青い光が到来、その光を見た者は次々と魅入られたように吸い取られていく。翌朝、怯えるジャロッドらが目にしたのは、変わり果てた町の様子と、空に浮かぶ巨大な飛行物体の姿だった。謎の存在から逃げるべくクルマを発進させる彼らだったが……。
(2011年 アメリカ)

★ネタバレを含みます★

【割と頑張っているけれど】
 推定予算が1000万ドルというから、VFXパニックとしてはかなり安いプロジェクト。兄弟監督やクリーチャーデザインは『AVP2』の面々、脚本は『アイアンマン2』などに関わった特撮畑のふたり、主要スタッフのほとんどはアシスタント級で、つまりは「若い人たちが好きなことをやりたいがための作品」といったところ。
 その割には、まぁまぁ頑張っている。

 多少のドキュメンタリー・タッチを交えつつ、あるいはイライラと時間経過を同時に表現する早回しを用いたりなど、工夫を感じる撮影。序盤、まずはハラハラ感を打ち出しておいてから、やや平板な“前置き”部分へと戻る編集も悪くない。

 その“前置き”の中で、人物関係、困っている人を放っておけないがフラフラした若さもあるジャロッドのキャラクター、隣人を除き見るためのカメラといった伏線を配置し、それらを後の展開の中でちゃんと生かしてあるのも誠実だ。
 いきなり核(か、少なくとも同等の破壊力を持つ兵器)を持ち出してくるなど軍隊側の「エイリアン相手に苦労してますです」的な描写を極力削り、戦争の1場面を「たまたま居合わせた登場人物たち」の目線で切り取る構成も、プロジェクトの小ささを考えれば妥当なスタンスだろう。

 かといって必要以上に小さなお話へと貶めることのないよう、ストーリーのほとんどをペントハウス内で進めながらも、「町を見下ろす」というロケーションの利を効果的に使ってスケール感を出している。
 かくれんぼ、多足型エイリアン、誘拐といった定番を盛り込んでくるあたりは可愛いし、手塚治虫の『メタモルフォーゼ』を思わせるオチのつけかたも個人的には好きだ。

 ただ、どんなに頑張ってもやっぱりB級。低予算のためかVFXのフィニッシュに“ちゃっちい”ところが散見されるし、しょせんは寄せ集め的なアイディアのストーリー、アクションなどに真新しさもない。
 ハナっから低予算B級と腹をくくって観れば「意外とイケるじゃん」と思えるが、メジャー大作と比較すると、全体的な迫力、展開の意外性と盛り上がりと爽快感など、各点で見劣りすることは否めない。

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