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2013/09/28

パーフェクト・ホスト 悪夢の晩餐会

監督:ニック・トムネイ
出演:デヴィッド・ハイド・ピアース/クレイン・クロフォード/ミーガン・ペリー/ナサニエル・パーカー/ジョセフ・ウィル/タイリース・アレン/クーパー・バーンズ/アニー・キャンベル/ヘレン・レディ/インディラ・G・ウィルソン

30点満点中17点=監3/話4/出3/芸3/技4

【そのパーティーは、どこかおかしい】
 傷を負った足を引きずりながら逃げる銀行強盗のジョン・テイラー。TVニュースでは顔や素性まで報道されており、捕まるのも時間の問題だ。高級住宅地に辿り着いた彼は、強盗に襲われたと偽り、ある家に助けを求める。その家の主、親切心を示してくれた一人暮らしのウォーウィックはパーティーの準備の真っ最中。が、ラジオでジョンに関するニュースが流れたことを機に、事態は思いもかけぬ方向へと転がり始めるのだった。
(2010年 アメリカ)

【ユニークなストーリーをしっかり撮り切った】
 オリジナルは短編映画で、監督・脚本のニック・トムネイ自身が長編へとリメイク。間延びせず、ヒリヒリ感を最後まで持続させている。
 いやぁそれにしても先の読めない展開。偶然と機略の積み重ねで、誰も予想していない方向へとお話は突っ走っていく。

 まぁ無理があるといえばある話だし、ジョン側からウォーウィック側へと視点が変わるのも気にならなくはない。ただ「んなアホな」レベルには落ち込まず、上手なバランスと揺さぶりで最後まで興味深く見せる。「そう締めくくるか」と思わせておいて、もうヒトヒネリ加えて余韻も残すし。

 撮りかたとしては、小さくコンパクト、画面は完全にTVサイズ。大仰なことも先鋭的なこともやっていないし、見るからに低予算。が、手間ひまかけて作られていることと、「こういう場面を撮ってこのタイミングでつなげば面白い」という監督(編集も)の“やる気”やセンスは感じられる

 震えるほどではないけれど、「ユニークなストーリー」をしっかり撮り切った仕上がり。

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