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2013/09/19

メカニック

監督:サイモン・ウェスト
出演:ジェイソン・ステイサム/ベン・フォスター/トニー・ゴールドウィン/ジェフ・チェイス/ミニ・アンデン/ジェームズ・ローガン/クリスタ・キャンベル/マーク・ナッター/ドナルド・サザーランド

30点満点中17点=監4/話3/出3/芸3/技4

【非情なる殺し屋のルール】
 アーサー・ビショップは、ハリーとディーンが運営する組織で働く凄腕の殺し屋。入念な下調べと準備のうえで確実にターゲットを抹殺し、証拠も一切残すことはない。彼に告げられた次の標的は、組織を裏切ったハリー。アーサーは戸惑いながらも恩義あるハリーを手にかけ、カージャック犯の仕業に偽装する。いっぽう何も知らず復讐心に燃えるハリーの息子スティーブ。アーサーは危なっかしいスティーブに暗殺者のイロハを教え込む。
(2011年 アメリカ)

【軽快で楽しいが、見せたいアクションありきの浅さ】
 セリフなしでアーサーの仕事ぶりを見せる冒頭部が、まずはスマート。
 赤をベースにした画面は汗臭さと男っぽさを漂わせ、多彩なサントラからSEまで音要素はパンパンに詰め込まれる。クルマに乗るだけで3カットくらいに割ったり、スタイリッシュにビデオクリップ風にまとめたり、アクションはスピーディに有無をいわさず展開したりと、小気味いい。

 クドクド説明せず、まずは動きを見せてからその意味を提示したりなどストーリー面でのテンポも上質で、球のアンプやチワワの扱いなど遊びも利いている。この手の役柄はお手の物(っていうか、1カット抜き出しただけだとどの映画かわからんくらいワンパターンだが)のジェイソン・ステイサムはもちろん、相手役ベン・フォスターも逸った若造にハマっている。

 と、基本的には、よく出来ているというか、しっかりと作られている映画だと思う。思うんだけれど、どこか突き抜けない

 たぶん、「んなアホな」という部分(こういうところもアクション映画には必要だ)と、殺し屋の仕事・生活を描写する際の「リアリティ」の、融合が上手くいっていないんだろう。
 一匹狼のはずのアーサーが、なんだか、組織があってはじめて成立するような準備をしたうえで仕事に当たっている、という感じが強い。見せたいハデなアクションがまずありきで、そこへ至る説得力が欠如しているのだ。

 ま、そのへんが気にならなければ、迫力はあるし軽快だしで、楽しく観られる作品ではある。

●主なスタッフ
 70年代に作られた同名映画を『16ブロック』のリチャード・ウェンクが脚色。撮影は『コールド・ケース』のエリック・シュミット、編集は『ホースメン』のトッド・E・ミラーと、T・G・ハリントン。
 衣装デザインは『セルラー』のクリストファー・ローレンス、音楽は『クラッシュ』などの名匠マーク・アイシャム、サウンドは『エクスペンダブルズ』のデヴィッド・エスパルザ。
 SFXは『トランスポーター2』のダーク・ティンドール、ファイト・デザインのデヴィッド・レイチ、ファイト・コレオグラファーのサム・ハーグレイブは『ウルヴァリン』で仕事をしていた。スタントは『エクスペンダブルズ』のヌーン・オルサッティ。

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