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2013/09/26

陰謀の代償-N.Y.コンフィデンシャル-

監督:ディート・モンティエル
出演:チャニング・テイタム/ジェームズ・ランソーン/レイ・リオッタ/ケイティ・ホームズ/トレイシー・モーガン/レモン・アンダーソン/ウルスラ・パーカー/ブライアン・ギルバート/ジェイク・チェリー/シモーネ・ジョイ・ジョーンズ/ジュリエット・ビノシュ/アル・パチーノ

30点満点中16点=監3/話2/出4/芸3/技4

【暴かれる過去、哀しい過去】
 1986年のNY、貧困層が暮らす公営住宅。ミルクと呼ばれる少年ジョナサンはやむを得ず人を殺してしまうが、ジョナサンの父の元同僚スタンフォードは事件を隠蔽する。2002年、ジョナサンは警官となり、公営住宅も取り壊しが進む中で「86年に警官が殺人を隠蔽した」という匿名の投書が新聞社に寄せられ記事になる。自らの出世に響くと考えたマザーズ警部は事態を収拾しようとジョナサンらを新聞社へと送り込むのだが……。
(2011年 アメリカ)

【見た目はまずまずも味は薄い】
 9・11以後だからこそ生まれた作品。ただし対テロ、すなわち“外”ではなく、ニューヨークには“内”にも問題が潜んでいるよ、という内容のストーリーだ。
 貧しいながらも生きる権利は誰にでもあり、そこでは特殊なモラルが法に代わるものとして機能しているのだが、そのモラルにしろ実際の法にしろ正解なのかどうかはわからず、結局は誰かが(誰もが)傷つくことになる。そんなお話。

 作りとしては、映像の質感と音が特徴。アンダー気味に各場所が捉えられて閉塞感が漂い、「画面の外から聴こえてくる音」の多用により、その狭苦しい世界に取り囲まれていることのイライラが募る。

 そうした見た目はマズマズだし、時制を行き来しながらジックリとジョナサンの苦悩を描いていく語り口も悪くないのだが、お話としての面白さに欠けている。犯人探しのミステリー的要素は舌足らず、キャラクターも魅力的ではなく、前述の「ニューヨークの“内”にある問題」を浮かび上がらせるにしては普遍性がない。
 わざわざ撮ることのない映画だよな、と感じてしまうほど薄口だ。

●主なスタッフ
 撮影は『ヴェニスの商人』のブノワ・ドゥローム、衣装は『リリィ、はちみつ色の秘密』のサンドラ・ヘルナンデス、サウンドエディターは『扉をたたく人』のポール・スー、SFXは『エターナル・サンシャイン』のドリュー・ジリターノ、スタントは『ブラック・スワン』のダグラス・クロスビー。

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