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2014/09/10

ダーク・シャドウ

監督:ティム・バートン
出演:ジョニー・デップ/ミシェル・ファイファー/ヘレナ・ボナム=カーター/エヴァ・グリーン/ジャッキー・アール・ヘイリー/ジョニー・リー・ミラー/ベラ・ヒースコート/クロエ・グレース・モレッツ/ガリヴァー・マクグラス/レイ・シャーリー/アリス・クーパー/イヴァン・ケイ/スザンナ・カッペラーロ/ジョセフィーヌ・バトラー/ウィリアム・ホープ/クリストファー・リー

30点満点中16点=監3/話2/出4/芸4/技3

【復活した名士はヴァンパイア】
 1760年。水産加工業で富を築いたコリンズ家だっだが、跡取りのバーナバスは召使アンジェリークの怒りを買い、最愛の女性ジョゼットを失っただけでなく自らも呪いでヴァンパイアに変えられ生き埋めとなる。200年後、復活したバーナバスは没落したコリンズ家の再興に乗り出すものの、いまだ生き続ける魔女アンジェリーク、精神科医ジュリア、ジョゼットと生き写しのヴィッキーへの想いなどに悩まされることになるのだった。
(2012年 アメリカ)

【雰囲気を楽しむ】
 ま、こんなもんでしょ、という仕上がり。作られた感満点の序盤の美術、陰影も含めてスタイリッシュな絵、どこか妖艶でそれでいて儚げな美女たちの怪演、カーペンターズをはじめとする70年代音楽とオドロオドロなゴシックホラーのミスマッチが醸し出すトチ狂った空気……。バートン印。

 あくまでこの“雰囲気”を楽しむものであって、破綻とか掘り下げ不足は気にせず一心不乱に突き進むクライマックスの展開(これもまたバートン印か)など、ストーリー面は深く考えないのが吉。

 色気たっぷりのエヴァ・グリーン、ベラ・ヒースコートの沈んだ美貌、年齢不詳に妖しいクロエ・グレース・モレッツちゃん、貫録のミシェル・ファイファーとヘレナ・ボナム=カーター。女優陣の存在感を味わうとともに、重く深いサントラと多彩な往年ポップス&ロックに身をまかせれば、それでいい。

●主なスタッフ
 60年代後半に作られたTVシリーズのリメイクらしい。撮影は『ハリー・ポッターと謎のプリンス』のブリュノ・デルボネル、編集は『アンストッパブル』のクリス・レベンゾン。
 プロダクションデザインは『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』のリック・ハインリクス、衣装は『TIME/タイム』のコリーン・アトウッド。音楽は『世界にひとつのプレイブック』のダニー・エルフマン、サウンドデザイン/エディターは『パイレーツ・ロック』のジュリアン・スレイターや『スラムドッグ$ミリオネア』のトム・セイヤーズ。
 SFXは『ヒューゴの不思議な発明』のジョス・ウィリアムズ、VFXは『ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島』のアンガス・ビッカートン、スタントは『アリス・イン・ワンダーランド』のユーナイス・ハザート。

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