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2014/10/07

海岸

監督:テリー・ジョージ
出演:キアラン・ハインズ/コンリース・ヒル/ケリー・コンドン/マギー・クローニン/アンソニー・ブロフィ/パッキー・リー/エイダン・マカーティア

30点満点中16点=監4/話2/出4/芸3/技3

【苦しい過去と向き合う日】
 娘パトリシアを伴い、二十数年ぶりに故郷である北アイルランドのベルファストを訪れたジョー。親戚や友人たちは歓迎してくれたが、唯一、兄弟同然に育ったバディだけには帰郷を伝えないでいた。そのバディに職はなく、失業保険と貝を売った金で食いつなぎながら、妻メアリーと仲睦まじく暮らしている。ふたりの間に何があったのか? 父からの打ち明け話を聞いたパトリシアは、バディと会うべきだと父ジョーの背中を押すのだが……。
(2011年 イギリス)

【誠実さと真理】
『ホテル・ルワンダ』のテリー・ジョージが脚本・監督を務めた30分の短編。その『ルワンダ』は「やや説明過多。工夫も足りない。だが、何が問題なのか、何を伝えたいのかを真摯に考え、わかりやすく誠実にまとめた仕上がり」だったが、本作も雰囲気としては近い。

 会話というか、ジョーやバディの感情の吐露が中心となっていて、要は説明主体のお話。映画の脚本としては、ちょっと格が低い。
 ただ、そこで述べられていることには、人生の真理がいっぱい
 相手はこう感じているであろうという思い込みは得てして間違いであり、気を揉むほどのことはない。人間なんてマヌケな生き物。そして、男は決して女には勝てない。
 納得するほかない事実を、ユーモアと侘しさで包みながら伝えてくれる。

 バディらベルファストの男どもの寂しい陽気さ、いたたまれなさと戸惑いを抱えるジョーなど、出演者たちの芝居が上手く、画面からは湿気を含んだ寒々とした空気感がたっぷりと漂い出していて、丁寧に仕上げられていることもわかる。
 シナリオを練り直せば、もう少し長い尺でも通用する作品になりそうだ。

●主なスタッフ
撮影/マイケル・マクドノー『ウィンターズ・ボーン』
編集/ジョー・ランダウアー(『コップランド』
音楽/デイヴィッド・ホルムズ『オーシャンズ13』
音響/ルイス・ゴールドスタイン(『扉をたたく人』

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