メン・イン・ブラック3
監督:バリー・ソネンフェルド
出演:ウィル・スミス/トミー・リー・ジョーンズ/ジョシュ・ブローリン/ジェマイン・クレメント/マイケル・スタールバーグ/マイク・コルター/マイケル・チャーナス/アリス・イヴ/デヴィッド・ラッシュ/ビル・ヘイダー/カイエン・マーティン/ニコール・シェルジンガー/エマ・トンプソン
30点満点中17点=監3/話3/出4/芸4/技3
【消えてしまったKを救うことはできるのか】
人間に紛れて地球で暮らす数多くの異星人。その犯罪を極秘裏に取り締まるのはMIBと呼ばれる捜査官たちだ。40年前にエージェントKが逮捕した凶悪なボグロダイト星人アニマル・ボリスが月刑務所から脱走、時間をさかのぼって歴史を捻じ曲げてしまうという事案が発生。おかげで消えてしまったKを救うべく、相棒のエージェントJもタイムジャンプを決行、若かりし頃のKと力を合わせてアニマル・ボリスの行方を追跡することとなる。
(2012年 アメリカ/UAE)
【気軽に楽しめる仕上がり】
デジタル臭い画質といい、じっと会話する場面の多さといい、全体的な画面作りの平板さといい、どことなく80~90年代テイスト。昨今のSFアクションとしては、ちょっと古臭い印象を受けてしまう。
ストーリー展開も、あくまでお約束通り。これまた昨今の基準からすればシンプルすぎて、枝葉に乏しく一本調子だ。
ただ、撃ちあったり投げ飛ばされたり落っこちたり、カーチェイスもあってアクションのバリエーションは豊富で飽きさせない。銃や『GANTZ』っぽいリング型バイクなどガジェットのデザインもユニーク。
お約束通りとはいえストーリーは軽快に進むし、KがJに対して笑わなくなった理由も、この手の話では当然予想しておくべき“実は”だけれど、上手くお話の中に盛り込んであると思う。
トミー・リーの見せ場が少ないのは残念なものの、その若かりし頃というトンデモな役柄を無理なく演じ切ったジョシュ・ブローリンが秀逸だ。
そんなわけで、ちょっとしか書くことのないデキと内容だけれど、人気シリーズの3本目としてはそこそこの仕上がり。まずまず気軽に楽しめる1本だと思う。
●主なスタッフ
脚本/イータン・コーエン『トロピック・サンダー』
撮影/ビル・ポープ『スパイダーマン3』
編集/ドン・ツィマーマン『ジャンパー』
美術/ボー・ウェルチ『マイティ・ソー』
音楽/ダニー・エルフマン『世界にひとつのプレイブック』
音響/ポール・N・J・オットソン『ゼロ・ダーク・サーティ』
SFX/マーク・ホーカー『POC/生命の泉』
VFX/ケン・ラルストン『アリス・イン・ワンダーランド』
VFX/ジェイ・レッド『モンスター・ハウス』
スタント/ダグ・コールマン『ヒューゴの不思議な発明』
スタント/サイモン・クレイン『ツーリスト』
スタント/ウェイド・イーストウッド『ソルト』
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