キリング・ショット
監督:アーロン・ハーヴィー
出演:マリン・アッカーマン/ニッキー・リード/デボラ・アン・ウォール/フォレスト・ウィッテカー/ブルース・ウィリス/シェー・ウィガム/ジミー・リー・Jr/ブラッド・ドゥーリフ/ジル・ストークスベリー/P・J・マーシャル/ダン・シルバー/マイケル・ローゼンバウム/エドリック・ブローン
30点満点中16点=監4/話2/出4/芸3/技3
【女たち、男たち、ダイナーでの銃声】
深夜。街から離れたダイナーに向けてクルマを走らせるテス、カーラ、ドーンの若い女性3人。麻薬密売組織のボス・メルから与えられたのは、シマを荒らす奴らからブツと現金を強奪する仕事だ。前回の失敗を償うため、なんとか成功させなくてはならない。が、そこでは思わぬ事態が待ち受けていた。テスとメルの出会い、警官に扮したロニーの狙い、銃を構えて睨み合う男と女……。果たして最後まで生き延び、笑う者は誰なのか?
(2011年 アメリカ)
【タランティーノやってみました】
簡単にいうと『パルプ・フィクション』を、うーんとコンパクトにした映画。何人かのエピソードを平行して進めるんだけれどセリフの9割が与太話っていうシナリオ、ぎらぎらっとしたカントリーまたはウエスタン風のロックを中心にした選曲、必要以上に血を見せるところなど、まるっきりね。ご丁寧にブルース・ウィリス出てるし。
実際、「post Tarantino」とか「tribute to Tarantino」なんて監督評・作品評が英語サイトで見つかる。
そんなわけで「見て見て。タランティーノが好きだから、こんなの撮っちゃった」という枠の中。低予算で、スタッフはアシスタント級。
ただ、その範囲内では頑張っている。時制をいじくって興味を惹く構成、長めの1カットを立体的に見せる絵、画面はスタイリッシュ&シャープ、楽しんで演っている感ぷんぷんのブルースとフォレスト、別嬪さんのマリン・アッカーマンとニッキー・リードなど、退屈はさせない仕上がり。
ジョディ・フォスターがノンクレジットなの? と思ったら、このジル・ストークスベリーって人、ジョディのスタントをよくやっている人なのね。そういうキワモノっぽさを狙った雰囲気もある。
でもまぁ、「タランティーノやってみました」以上のものではないわけである。
●主なスタッフ
撮影/ジェフ・カッター『エスター』
編集/リチャード・バイアード(『レインディア・ゲーム』)
美術/ゲイリー・フルートコフ『シューテム・アップ』
衣装/ヨハンナ・アルガン(『ラスベガスをぶっつぶせ』)
SFX/ジェイソン・バビン『メカニック』
スタント/ケビン・ベアード『エクスペンダブルズ』
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