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2018/06/28

劇場版 SPEC~天~

監督:堤幸彦
出演:戸田恵梨香/加瀬亮/栗山千明/伊藤淳史/福田沙紀/有村架純/三浦貴大/麿赤兒/利重剛/岡田浩暉/松澤一之/載寧龍二/でんでん/森山樹/カルーセル麻紀/河原さぶ/石川浩司/向井理/浅野ゆう子/神木隆之介/椎名桔平/竜雷太

30点満点中14点=監2/話2/出4/芸3/技3

【加熱するSPECを巡る戦い】
 日本の歴史を陰で操る“御前会議”は、それまで利用してきた特殊能力者たち=SPECホルダーの抹殺計画「シンプルプラン」を実行に移す。その前に立ちはだかるのは、死んだはずの一十一。SPECホルダーを監視してきた各機関は事態の収束を図り、十一の姉で警視庁未詳事件特別対策係の当麻紗綾や同僚の瀬文焚流らも、人類の未来を左右するこの戦いの渦中へと身を投じることとなる。
(2012年 日本)

【納得できるけれど不合格】
 劇場版、というのはすなわち「劇場で公開」という意味。必ずしも映画ではないわけで。TVシリーズのファンのためのボーナストラックといったイメージ、過度な期待をしてはイケナイ。

 ま、ボーナストラックとしては、そこそこ納得できる。軽妙な掛け合いや派手な動き、載寧龍二の扱い、背景にまで潜ませたパロディの数々、振り幅の大きな各キャラクターの設定や芝居(竜雷太がいい)……など、過剰すぎるほどのお遊びを交えつつ、それなりにSFチックなストーリーがテンポよく進むあの“空気”を味わうことはできる。

 ていうか、ぶっちゃければ戸田恵梨香と神木くんを見られれば、もうそれで十分なんである。
 戸田恵梨香の当麻紗綾は、ここまでやっていいのかなと心配になるくらいアクセルを吹かしたキャラクターであり演技であり、彼女にとってのブレイクスルーとして長く記憶したい役柄。
 神木くんも、この当時の特徴である“こんなふうに演ったら面白そう”という工夫や熱意を全開。漫才やってる姿が愛おしい。

 でもやっぱり、映画としては不合格

 バチカンが頑なに隠匿するという現代の神秘“ファティマ第三の予言”を持ち出しながら、お話のスケールは姉弟喧嘩の域を出ず、登場するSPECホルダーは、えっと、8人かな、だけど実質はもっと少ない感じ。
 そのあたりは「まぁ超大作ではないから」と看過するとしても、画面で描かれていることをいちいちセリフで説明し、「死体になって死んでいた」などという非日本語まで使って、頭の悪いこと悪いこと。
 青池とその娘の安否なんか、誰も気にしちゃいないし。

 タイムスライスなどVFXは頑張っているけれど、これとてTV版ですでにしっかりやっていたこと。SFXも画面作りも全体にTVスケール。わさざ劇場で見せるほどのモノではないよな、という印象。
 あ、としたら、映画版と銘打たなかったのは誠実なのか。

 さすがにこのまとめではイケナイと思ったのか、シリーズ完結篇となる『劇場版 SPEC~結~』を公開するらしい。しかも「物語のスケールが1本では収まり切らない」からと2部作。
 さすがにスルーしちゃいました。

●主なスタッフ
 主要スタッフはTVシリーズとほぼ同様。音楽は『パコと魔法の絵本』などのガブリエル・ロベルト、VFXは『キサラギ』などの野崎宏二。

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